モリスルビー23MKMY006
カラット 1.17ct
Origin(産地) Myanmar
Size(サイズ) 5.4/5.1/4.0
ルビーの特徴
素晴らしい色調と高い透明度と彩度、生地不足を残したクッション型のミックスドカットに磨いた天然無処理で美しいミャンマー産ルビーは、最北部カチン州にあるナヤン鉱山で採掘された原石をヤンゴンで磨きました。サイズは縦5.4㎜/横5.1㎜/深さ4.0㎜、重さは1.17ctと縦横の寸法に対して少し深さが大きい品質は高いが、ゴロっとした感じのルビーです。最近では、非常に少なくなった新しく産出した1ctを超える重さのルビー、研磨職人が、結晶の生地をなるべく大きく残そうとした跡が見えます。深さのあるルビーの場合、ガードル部分の生地不足を修正しようと思うと見た目以上に重さを減らすことになります。このルビーの場合は、リカット(再研磨)して最高の形にすると、おそらく1ctギリギリになると思います。宝石品質判定のクオリティスケール上でみた場合、美しさは「A」輝きがあり美しいもの、色の濃淡は「#5」、クオリティを3つのゾーンに分けた場合、GQジェムクオリティ(最高品質)です。内側の世界、顕微鏡を使って覗いていくと、ナヤン産ルビーらしい細くて繊細なシルクインクルージョンやアパタイトと思われる結晶がハッキリしていないアメーバのような結晶インクルージョン…(以前に分析をしたところ、アパタイトはルビーに内包されるとアメーバや気泡のように結晶の形が無くなっていることが多く、宝石として産出するアパタイトとは似ても似つかない面白い形が多いのが特徴です)そして、ナヤン産ルビーらしい糖蜜状組織が見えてきます。ジュエリーに仕立てる際には、1ctを超える天然無処理で美しいミャンマー産ルビー、それもジェムクオリティです。指輪に仕立ててあげたいと思います。ジュエリーの中で指輪は、一番近くで、直接ルビーの美しさを楽しむことができます。もちろんネックレスでも良いのですが、鏡を通して見ることになります。ネックレスやピアスが、他の人に見て貰えるジュエリーだとしたら、指輪は、自分が楽しむジュエリーです。歴史的な指輪でも、そういうものが多く残っています。
ルビーの内包物
天然ルビーは、自然の恵みであり唯一無二の個性を持っています。それぞれの結晶の中に内包されるインクルージョンはそのルビーの個性を表します。またこのインクルージョンは、原産地、処理の有無を判定する際の重要な手がかりとなります。
この記事を書いた人
森孝仁
株式会社モリス 代表取締役社長