モリスルビー18NCM001

 

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モリスルビー18NCM001

カラット 3.05ct
Origin(産地) Myanmar
Size(サイズ) 8.2/7.3/4.9

ルビーの特徴

3ctの驚くほどの大きさと高い透明度、彩度、少し青味を帯びた色調と意図的にガードル部分の生地不足を残した外観が特徴的な天然無処理で美しいミャンマー産ルビーは、モリスが採掘を行っていた最北部カチン州のルビー鉱山ナヤン(Nam-Ya)で発掘された原石をクッション型のミックスドカットに磨きました。サイズは、縦8.2㎜/横7.3㎜/深さ4.9㎜、重さは、3.05ctの見事なサイズです。宝石品質判定のクオリティスケール上でみた場合、美しさは「A」輝きがあり美しいもの、色の濃淡は「#4」、クオリティを3つのゾーン(GQ/JQ/AQ)に分けるとJQジュエリークオリティ(高品質)です。上述の通り、生地不足を敢えて残した理由は、せっかく3ct以上の重さがあるのに、結晶の生地を落としたくなかったのです。今は、そのまま残していますので、ガードル部分がガタガタに見えますが、一旦ここで研磨をストップさせて、しばらく考えてみたかったのです。4時と8時方向のガードルをほんの少し磨く方向か、もしくは、5時~6時方向のガードルを少し磨く方向か…どちらにしろ0.2~0.3ct落とせば、ほとんど目立たなくなるだろう…と考えていましたが、見慣れてしまうと何となく表情があって好きになってきました。そういう訳で、すでに研磨してから5年間が経ってしまいました。そしてこの個性的な形のルビーは、昨年、東京上野で開催された特別展「宝石 地球がうみだすキセキ」の会場でミャンマー産ルビーとして展示されました。数十万人のご来場者があった特別展ですので、この個性的なルビーを覚えておられる方もいらっしゃるかも知れません。その会場で展示されている時もそうでしたが、このルビーの生地不足は、実際にケースに入って飾られていても気付いた人はおられなかったと思います。写真で拡大してご覧いただくと良く見えるのですが、ほんの少し角度を変えるとほとんど目立たなくなり、ジュエリーの枠に装着すると分からなくなるでしょう。ただ、手にする前にこのルビーの本当の姿をご覧いただき、それでも好きだったら…と思うのです。

ルビーの内包物

天然ルビーは、自然の恵みであり唯一無二の個性を持っています。それぞれの結晶の中に内包されるインクルージョンはそのルビーの個性を表します。またこのインクルージョンは、原産地、処理の有無を判定する際の重要な手がかりとなります。

この記事を書いた人

森孝仁
株式会社モリス 代表取締役社長

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