モリスルビー13JL0094
カラット 0.36ct
Origin(産地) Myanmar
Size(サイズ) 4.3/4.2/2.4
ルビーの特徴
インクルージョンが目立つものの結晶の透明度はとても高い天然無処理で美しいミャンマー産のピンクサファイア(ピンキッシュルビー)は、最北部ナヤン鉱山で多く産出されるピンク色の原石をラウンド型のミックスドカットに磨きました。発掘したのはモリスミャンマーにいる鉱山開発担当者だったイエッチョーです。私自身も自分で発掘したピンキッシュな原石を今も大切に持っていますが、原産地の鉱区で出土する原石は、まるで土木建築現場のような場所でキラッと輝く原石に出会った瞬間は、「宝物発見!」と感動します。研磨して宝石として見ると、色の濃淡が#2であり、宝石品質判定のクオリティスケールの上で観ると、美しさ「C」欠点はあるが美しいもの、結晶に対して寸法の少し大きな結晶インクルージョンが目立つこと、表面に結晶が出てきていることなどから欠点があると認識します。色の濃淡は「#2」、クオリティを3つのゾーンに分けた場合、AQアクセサリークオリティ(宝飾品質)です。サイズは、縦4.3㎜/横4.2㎜/深さ2.4、重さ0.36ctと、とてもバランスの良いプロポーションです。プチペンダントなどのメインストーンとしてアクセサリーのメインストーンとしては活躍するでしょう。上述の、ピンクサファイアなのか?ピンキッシュルビーなのか?という呼称については、ピンクサファイアもピンキッシュルビーも同じ鉱物(天然コランダムAl²O³が微量なクロムによって着色)ですので…同じものです。問題は、ルビーはピンクサファイアと比較して産出する量が非常に少ない、そして大きなものがほとんど産出しないという特徴があります。その特徴からミャンマー産の天然無処理で美しいルビーはプレミアがつくお宝であり、高額で取引されるのですが、どういう名前か?というよりもどういう品質か?ということが遥かに重要です。ピンクサファイアなのかルビーなのか?という議論がありますが…どんな名前で呼んでも、品質にあった値段であれば、どちらでもいいと思います。大切なのは、このピンキッシュルビー(ピンクサファイア)が好きな方にお持ちいただきたいということです。天然無処理でこの美しさです。AQアクセサリークオリティの価格でお買い求めいただき、思い出と共に次の持ち主に受け継いでいただきたいと思います。その時に、ルーペで観た時に見える結晶インクルージョンの中に入っている他のインクルージョンを観たジュエラーは、天然無処理の神秘的な美しさに感動されるでしょう。
ルビーの内包物
天然ルビーは、自然の恵みであり唯一無二の個性を持っています。それぞれの結晶の中に内包されるインクルージョンはそのルビーの個性を表します。またこのインクルージョンは、原産地、処理の有無を判定する際の重要な手がかりとなります。
この記事を書いた人
森孝仁
株式会社モリス 代表取締役社長