モリスルビー23my0193
カラット 0.08ct
Origin(産地) Myanmar
Size(サイズ) 2.5/2.5/1.7
ルビーの特徴
素晴らしい赤の強い色調と高い透明度は、顕微鏡を使ってやっと確認できるぐらいの小さなインクルージョン(内包物)、そして高い彩度、結晶の生地を大切に手作業で磨いたため少し歪んだラウンド型のブリリアントカットに仕上がりました。とても魅力的な天然無処理で美しいミャンマー産ルビーです。サイズは縦横2.5㎜/深さ1.7㎜、重さは0.08ctの小粒ですが、立派なメインストーンに使える品質です。美しさ「A」、色の濃淡「#4」のJQジュエリークオリティです。結婚指輪などにメインストーンとして使っていただきたい宝石です。最北部カチン州で産出された原石をヤンゴンで仕上げ、モリス銀座店のミヨテが東京でインクルージョン拡大写真を撮影しました。それぞれの宝石は大自然の造形美であり、世界にたった一つしかない個性です。モリスは、人でいうところの「指紋」のようなインクルージョンをそのルビーの個性として記録しておきたかったわけですが、もう24年目になります。5万石以上の天然無処理で美しいミャンマー産ルビーのインクルージョン顕微鏡拡大写真があり、これは世界最大のコレクションだと思います。ナヤン鉱山で採掘している時も1㎜のルビーでも研磨してすぐに顕微鏡拡大写真を撮影し続けました。正直なところ、採掘を始めてから分かったことですが、希少性の高い天然無処理で美しい原石は、産出する原石のほとんどが、数ミリの小さなものばかりです。5㎜を超えるような大きなものは鉱山ではほとんど産出しないのです。遠く離れた日本では、数ミリのルビーをメレと呼んでジュエリーをつくる時の材料のように扱うのですが、採掘現場では、小さいだけで立派な宝石でした。少し大きくなると値段が多く違う消費国と違い、山奥では同じ原石です。ダイヤモンドの場合は、カット研磨する時にソーイング(一つの原石を切り分ける)した時の切れ端をメレにするのですが、ルビーの場合はソーイングしませんし、鉱山で1㎜の原石を見た時に立派なメインストーンだと感じたのです。それがインクルージョンを撮影し続ける理由です。5万石も天然無処理のルビーを観ていると、処理の有無(加熱処理をしているかどうか?)についてはインクルージョンの熱変化を観るとほとんど分かります。モリスのルビーを見る眼は、採掘をしたこと、小粒なルビーを見続けたことで培われました。
ルビーの内包物
天然ルビーは、自然の恵みであり唯一無二の個性を持っています。それぞれの結晶の中に内包されるインクルージョンはそのルビーの個性を表します。またこのインクルージョンは、原産地、処理の有無を判定する際の重要な手がかりとなります。
この記事を書いた人
森孝仁
株式会社モリス 代表取締役社長