モリスルビー23MKSR017
カラット 1.05ct
Origin(産地) Myanmar
Size(サイズ) 6.1/5.2/3.7
ルビーの特徴
ダイヤモンドで見慣れた方には、分からないかも知れないが、完璧だけが宝石の魅力ではないことを示してくれている天然無処理で美しいミャンマー産ルビーです。肉眼ではほとんど見えないが、天然無処理であることを自ら示すように小さな結晶インクルージョン、加熱されたルビーには見られない、それぞれの結晶(一つ一つが宝石)がキラキラとルビーの内側で輝いています。素晴らしい濃い赤の色調、前述の通りインクルージョンはあるが、透明度の高い結晶、そして何よりも彩度の高い天然無処理で美しいミャンマー産ルビーは、歴史的にピジョンブラッドルビーを産出する鉱山として有名な、中北部の山奥にあるルビー鉱山モゴック(Mogok)で発掘された原石の時から美しい結晶をヤンゴンでオーバル型のミックスドカットに磨きました。サイズは、縦6.1㎜/横5.2㎜/深さ3.7㎜の縦横と深さのバランスを見た場合、少し深め、ミャンマーでは「リッチなルビー」と呼ばれるプロポーションです。見た目のわりに重たいルビーです。このルビーを宝石品質判定のクオリティスケール上でみた場合、美しさ「A」輝きがあり美しいもの、色の濃淡は「#5」大きさを考えるとベストの濃さです。そして、このルビーを品質を3つに分けたゾーンでは、堂々のGQジェムクオリティ(最高品質)です。インクルージョンがもう少し少なければ「S」輝きがあり特に美しいものになりましたが、どちらにしろジェムクオリティです。このルビーの本当の魅力は、品質判定の3ゾーン以上の力強い結晶にあります。365nmの紫外線に当たった時の鮮赤色に輝く結晶は、地下40㎞の深いところ、要するにルビーを赤くするクロムの含有量が高い地層です。そこで結晶した大自然の造形美であるルビーが約2000万年かけて私たちの目の前に現れたのです。人類は宝石を太古の昔から大切にしてきましたが、化学技術が発達し、人工合成することができるようになった昨今、私たちの感性を揺さぶってくれる自然のままの美しさ…一度、手の上に乗せてご覧になって欲しいと思います。人間が意図して作ったモノにはない神々しい感覚があります。
ルビーの内包物
天然ルビーは、自然の恵みであり唯一無二の個性を持っています。それぞれの結晶の中に内包されるインクルージョンはそのルビーの個性を表します。またこのインクルージョンは、原産地、処理の有無を判定する際の重要な手がかりとなります。
この記事を書いた人
森孝仁
株式会社モリス 代表取締役社長