モリスルビーを研磨し続けるモリスの職人。写真のゾーミンチョーさんは、もう12年ぐらいずっと
毎日ルビーの原石と磨き続けてくれる。ゾーミンチョーさんの部下であるミンゾーさんは、もう15年間
続けてくれている。
1秒から3秒ぐらいの感覚で、磨いた面をルーペで確認する。隣で見ていても気の遠くなる仕事。
「何が仕事を続けるモチベーションになっていますか?」と尋ねてみたら、
「私たちが研磨したルビーを誰かが…美しい!と感じてくれていることです」
「私たちは、ルビーをカット研磨することが好きですし、毎日、どうすればもっと美しくなるか…考えている。
特にモリスのシンギュラリティカット(既成の形にとらわれずに原石の形を活かしたカット)は、自分たち
がルビーの原石と向き合いながら芸術作品を創っているいるような気持になる…」
そして「でも、原石と向き合っていると、形は私たちが考えているのではなく、採れた時の形で決まっている
ので、私たちは、その原石の良いところを見つけて磨いているだけですが…」とのこと。
彼らが毎日、黙々と作業を続けてくれなければモリスルビーは生まれない。
趣味は何か?と聞いても「ルビーを磨くことです!」と断言する職人たちを誇りに思うし、尊敬している。
モリスルビーをご覧いただくとき、彼らが磨いた1面1面を感じ、喜んでいただければ…それほど嬉しいことはない。