安いルビーイヤリングは何が違う?選び方をルビー専門店モリスが解説

鮮やかな赤い色が魅惑的で、昔から人気が絶えることのないルビーは、顔周りを華やかにしてくれるイヤリングにもぴったりの宝石です。

近年では人工合成や加熱処理が行われるようになり、安いルビーを使用したイヤリングを見かけることが増えています。

ルビーイヤリングは、価格帯が非常に多様で、幅広い予算に対応できる宝飾品です。

その中でも自分の理想のものを見つけるためにはどのような選び方をすればいいのでしょうか。

この記事では、ルビーの価格帯や、安いルビーイヤリングの選び方、質の良いルビーイヤリングの見分け方について解説します。

Contents

安いルビーイヤリングと高価なものの違いは?

ルビーイヤリング

ルビーイヤリングの価格は、多くの要因によって決まります。

安いルビーイヤリングと高価なものとの違いは次のようなものがあります。

  • 高いルビーイヤリング:高品質なルビー、メタル、デザイン、およびブランドで構成されている
  • 安いルビーイヤリング:安いルビーイヤリング:ルビーの品質、カラット数、メタルの品質、デザインの多様性が制約されている

なぜ安いルビーのイヤリングが販売されているのか?

高いルビーイヤリングと安いものとの違いはわかったけれど、そもそも「なぜ安いルビーのイヤリングが販売されているのか?」と疑問に思っている方が多いと思います。

結論から言うと、安いルビーのイヤリングが販売されている理由には、使用されているルビーの種類と品質にあります。

市場に出回る安価なルビーイヤリングの多くは、透明感が少なく、加熱処理を施されたルビーを使用しています。

これらの処理は、色の改善や内包物の減少を目的として行われるため、コストが低くなります。

一方、天然のルビーは加工が少なく、そのままの状態で使用されることが多いです。

加熱処理されたルビーは、天然無処理ルビーに比べてコストが低く抑えられるため、最終製品も安価になります。

なぜ安いルビーのイヤリングが販売されているのかを知っておくことは、購入時の重要な知識となるのでぜひ参考にしてください。

安いルビーイヤリングの価格はいくら?

ルビーのイヤリングの価格は、以下のとおりです。

  • 低価格帯(1万円〜5万円)
  • 中価格帯(5万円〜30万円)
  • 高価格帯(30万円〜100万円以上)

低価格帯(1万円〜5万円)

低価格帯のルビーイヤリングは比較的小さなルビーが使用されています。

通常、ルビーは合成されたものや低品質の天然石が使われ、カラット数が0.25カラット未満であることが多いです。

また、シンプルなデザインやクラスターデザインが一般的です。

金属の種類はステンレス鋼、真鍮、シルバーが使われます。

中価格帯(5万円〜30万円)

中価格帯のルビーイヤリングは、ルビーのカラット数が0.25カラットから1カラット程度に増え、より鮮やかな色合いのものが含まれます。

より洗練されたデザインやゴールド(イエローゴールドやホワイトゴールド)などの高級な金属が使用されます。

高価格帯(30万円〜100万円以上)

高価格帯のルビーイヤリングは高品質のルビーが使用され、カラット数が1カラット以上のものが一般的です。

天然の高品質なルビーを使用し、カラット数や色合いに優れています。

複雑なデザインや豪華なセッティングが見られます。

高価格帯のイヤリングは、ダイヤモンドなど、他の宝石と組み合わせられることもあります。

ルビーイヤリングの価格はなにで決まる?

ルビーのイヤリングの価格は、以下の要素で決定します。

  • ルビーの品質(産地、処理の有無を含む)
  • サイズ
  • 金属の種類及び純度
  • ブランド価値とデザイン(構想)と製造方法

ルビーの品質(産地、処理の有無を含む)

イヤリングの場合は、高品質なルビーが使われることが多い「指輪」と比較すると品質を少し抑え、その代わりサイズを大きめのものを選び、色合い、サイズ、立体的なプロポーションを優先しましょう。

指輪は、自分の手を動かして、直接ルビーの美しさを楽しむことができるのに対して、イヤリングは、鏡を通して見ることになるためです。

サイズ(カラット数)

指輪と比べると品質よりも色合いとサイズ、プロポーションの面からイヤリングに向いたルビーをチョイスします。

ただ、ハイエンドジュエリー(超高額品)のパリュール(指輪、バングル、ネックレス、イヤリングが同じ宝石の種類で合わせたもの)の場合を除きます。

地金(メタル)の品質

高価なルビーイヤリングは、高品質のメタル(金、プラチナなど)で作られることが多く、価格が高くなる傾向があります。

一方、安いルビーイヤリングは、シルバーなどの安価なメタルが使われることがあり、価格が抑えられます。

また、シルバーの地金の上に規定以上の厚みのある金メッキを施した「ベルメイユゴールド」という地金の組み合わせもあり、ボリューム感のあるイヤリングを少し抑えた価格で楽しむという選択もあります。

ブランド価値とデザイン(構想)と製造方法

高価なルビーイヤリングは、有名なジュエリーブランドの場合は「ブランド価値」が値段に含まれています。

お気に入りのブランドの世界観を楽しむこともジュエリーの楽しみ方の一つです。

また、ルビーから選び、好みのイヤリングを構想から考えていくこともできます。

この場合は、大量に作られた同じ形のモノと比べて割高になります。

また、イヤリングを作る時の製造方法(作り方)によっても値段の差がありますので、確認しておくとよいでしょう。

ルビーの産地

ルビーの産地も価格に影響を与えます。

ミャンマー(ビルマ)産のルビーは一般的に高価で、その他の産地のルビーよりも価格が高くなります。

ルビーイヤリングの選び方

ルビーイヤリングを購入する際に、予算に合わせて選ぶ方法、ルビーの品質を確認するポイント、そしてデザイン(構想)を選ぶときのポイントについて説明します。

ルビーイヤリングを選ぶ際に大切にしていただきたいのが口紅と同じ赤色の宝石だということです。

実際に装着するか、もしくはシュミレーションできる道具があるので、実際に自分が着けたときに、印象がパッと華やかになるかどうか?を確認して下さい。

予算面からイヤリングを選ぶ

予算内で理想のイヤリングを見つけるために、最初に明確な予算を設定しましょう。

安いルビーイヤリングの中でも幅広い価格帯がありますが、予算を設けることで、選択肢を絞り込むことができます。

安い価格帯のルビーイヤリングを選ぶポイント

イヤリングの場合は、前述の通り品質よりもパッと見た時の第一印象、色合いや立体的なプロポーション、サイズが重要です。

安い価格帯のルビーを選ぶときは、宝石品質判定で加熱処理など、人為的に美しさを改良したルビーのAQアクセサリークオリティになりますが、実際に着けてみて似合うかどうか?で判断するといいでしょう。

地金は主にシルバーなどになります。

安い価格帯のイヤリングでも、立派なジュエリーです。

宝石の品質については、しっかりと確認し、品質保証書がついているか確認しておきましょう。

ただ、AQアクセサリークオリティの場合は、交換価値はあまり期待できないため、使って楽しむことが目的となります。

中価格帯のルビーイヤリングを選ぶポイント

中価格帯では、より品質の高い天然無処理で美しいミャンマー産ルビーのJQジュエリークオリティの小粒なものか、もしくは少し大きめのAQアクセサリークオリティのルビーを選ぶことが可能です。

地金(メタル)も金製、プラチナ製、またはベルメイユゴールドなどをチョイスすることができます。

この価格帯になると、長く使うことを前提に宝石や地金の品質をしっかりと確認しておくことが重要になります。

万が一、飽きてしまった、似合わなくなった時に、手放すことも考えられます。その場合は、JQジュエリークオリティ以上の天然無処理で美しいミャンマー産ルビーが良いでしょう。

高価格帯のルビーイヤリングを選ぶポイント

高価格帯のルビーを選ぶ際は、購入前に宝石ルビーの品質、デザイン(構想)、をしっかりと確認しておくことが重要です。

大きめの天然無処理で美しいミャンマー産ルビーのJQジュエリークオリティがおすすめです。

サイズを少し抑えればGQジェムクオリティ(最高品質)も使えるかも知れませんが、その場合は、左右で品質と形(プロポーション)を合わせることが非常に難しいため、思ったよりも高額になってしまうことがあります。

イヤリングの場合は、ルビーの品質よりも耳に着けたときの印象の方が大切です。

天然無処理で美しいミャンマー産ルビーのGQジェムクオリティを使ったイヤリングは高額になりますが、手放す時に交換価値がありますので、長く楽しんで手放す時に、手に入れた時よりも高い値段で売れることもあります。

しっかりと品質の説明を聞いて、購入の際は「品質保証書」をそのお店の名前で付けて貰いましょう。

ルビーイヤリングの購入前に宝石商を選ぼう

ルビーイヤリングには、普段からアクセサリーとして楽しむものから、冠婚葬祭など特別な機会で着けて恥ずかしくないもの、交換価値(資産性)を持ち、世代を越えて受け継いでゆく本格的な宝石ジュエリーまでありますので、まずはイヤリングを買うときの目的を明確にしておきましょう。

そしてJQジュエリークオリティ以上のルビーを使ったイヤリングを購入する時には、ホームページの写真やイメージだけでなく、販売するジュエラー(宝石商、お店)の経験と評判を調べておくと安心です。

経験と評判

信頼性のあるジュエラーは長年の経験と優れた評判を持っています。

口コミやオンラインレビューをチェックして、評判の良いジュエラーを見つけましょう。

また、信頼性のあるジュエラーは、世代を越えて受け継いでゆくこと、または、将来的に手放す時のことも考えて、適正な値段で宝石を販売します。

そのルビーイヤリングに装着されている宝石ルビーが、本物か偽物かは、宝石鑑別書を見ることで判断できますが、宝石としての価値が高いかどうか?は、宝石品質判定の基準でGQジェムクオリティ/JQジュエリークオリティ/AQアクセサリークオリティの3つのゾーンでどこに相当するか?の説明を受けて購入の判断をすることです。

宝石の品質を明確にした品質保証書を確認、将来的に手放す時の相談もしておくと安心です。

カスタマーサポート

ルビーイヤリングは、着けて楽しむものです。

使っていると金具の部分が壊れたり、宝石が外れたりすることもあります。

購入する時に、カスタマーサポートを提供しているかどうか、購入後のサポートやアフターケアもしっかりと確認しておくことが重要です。

お気に入りのルビーイヤリングが、壊れて使えなくなってしまうほど悲しいことはありません。ジュエリーを修理できる工房があるかどうか?もお店を選ぶときのポイントです。

安いルビーイヤリングでも美しさを保つ方法

価格の安いルビーイヤリングは、シルバーを使ったものが多く、しばらく使っていると地金(メタル)の部分の変色してくることがあります。

いざ使おうと、宝石箱を開けると真っ黒に変色していることもありますが、心配無用です。ジュエラーのお店に持って行けば、買ったときの姿に戻してもらえますので、相談してください。

定期的なクリーニング

ルビーは汚れや皮脂によってくすんでしまうことがあります。

柔らかい歯ブラシとぬるま湯を使って優しくクリーニングし、軽く拭いてください。

お店に持ち込むと特別な宝石用のクリーナーも利用できる場合がありますので、使用前にジュエラーからアドバイスを貰うと良いでしょう。

他の宝石と離して保管する

ルビーイヤリングは他の宝石と接触しないように保管しましょう。

ジュエリーボックスに個別に保管するか、柔らかい布で包むと傷がつきにくくなります。

宝石ルビーは、大切にしてあげればあげるほど懐いてくる不思議な宝石です。

宝石ルビーは、とても丈夫な宝石ですので、あまり気を使う必要はありませんが、ルビーよりも硬度が高いダイヤモンドと一緒に宝石箱の中に入れるのは避けた方が良いでしょう。

安いルビーイヤリングを魅力的に見せるスタイリングアイデア

安いルビーイヤリングをファッションに取り入れる際のアイデアを紹介します。

安いルビーイヤリングでも美しさを楽しむために、適切なケアとスタイリングが大切です。

これらのアドバイスを活用して、あなたのアクセサリーを存分に楽しんでください。

カジュアルな日常スタイル

ルビーイヤリングはカジュアルな日常のファッションにも合います。

ジーンズとTシャツ、シンプルなワンピースと組み合わせて、ちょっとした華やかさをプラスしましょう。

ルビーイヤリングと同じテイストのネックレスやブレスレットを持っている場合、セットで身につけることで調和のとれたスタイルを演出できます。

エレガントな夜の外出

夜の外出や特別なイベントには、ルビーイヤリングがエレガントな選択です。

フォーマルなドレスやパーティーウェアと組み合わせて、華やかさを引き立てましょう。

ルビーイヤリングはプライベートな場面でも魅力的です。

特別な日に愛する人とのデートや、自分へのご褒美としてもぴったりです。

赤く輝くルビーは、口紅と同じように着ける人のスタイルを強調します。

他の色の宝石より、良い意味でも、悪い意味でも目立ちます。

質の高い本物のルビーを着ける緊張感は、あなたの感性を色鮮やかにしてくれるでしょう。

まとめ

いかがでしたか?アクセサリーは、高級であればあるほどいいわけではありません。

ピンときたお気に入りを見つけられれば、それが一生の宝物になるはずです。

安いルビーイヤリングの中でも、自分の理想のものを見つけるお手伝いができましたら幸いです。

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