ダイヤモンド MD0028
- Carat(重量) 0.03ct
- Size(寸法) 2.2mm
- Quality (品質) GEM( G – VS )
- Fluorecence(蛍光性) None
ダイヤモンドの特徴
今日は、久しぶりに夏の太陽は厚い雲に覆われ、曇り空の下でダイヤモンドの個性を観察しています。「今日のダイヤモンド」のサイズは、直径2.2㎜のメレーダイヤモンドです。カラーグレードは、ほぼ無色のGカラー。クラリティグレード(透明度)はVSクラス。熟練の鑑定士が10倍に拡大して特徴(個性)等が発見できる程度のため、肉眼で確認することは難しく、「今日のダイヤモンド」は10倍のルーペで確認してもインクルージョン(内包物)をみつけることはできませんでした。そこで顕微鏡を使い80倍に拡大してダイヤモンドの内側の世界を覗いてみることにしました。するとダイヤモンドをフェイスアップ(ダイヤモンドを上から見る)で見ると、テーブルファセット(一番上にある8角形の平らな面)のその隣のスターファセット(テーブルファセットに接した8つの三角形のファセット)の近くに、微細なPinpoints(ピンポイント/極小さな点状のクリスタル)が多数集まり雲のように見えるCloud(クラウド)インクルージョンがとても狭い範囲で発見されました。その特徴以外は、インクルージョンを発見することができず、大変透明度の高いダイヤモンドです。またカット(プロポーション)もとても美しく僅か2.2㎜のダイヤモンドにラウンドブリリアントカット(58面体)が精密に施されています。ダイヤモンドのこの美しい煌めきは、高い屈折率によるものです。ダイヤモンドの屈折率は、他の宝石に比べ飛び抜けて高く、2.419あります。その次は、1.8のガーネット。ルビー、サファイア、スピネルは1.76-1.77です。屈折率を簡単に説明すれば、まず部屋の明かりがダイヤモンドを照らし、その光がダイヤモンドに入る時に反射し、底に当たってまた反射してダイヤモンドの外へと激しく飛び出す。その光の反射の度合いが屈折率です。屈折率が高いほど、反射する光の量も多くなります。なかでも、「今日のダイヤモンド」のようにブリリアントカットは、その高い屈折率を最も効果的に生かすカットの形状なのです。カットの形が悪かったり、ダイヤモンドのカラット数(重量)を重視して、最高のプロポーションに仕上げなかったりすれば、輝きはそれだけ鈍くなってしまいます。そろそろ雲の隙間から夏の太陽が顔を出し始めました。早速ダイヤモンドを太陽にかざすと、ギラギラ燃える太陽に負けないくらい、「今日のダイヤモンド」もキラキラと煌めき始めました。これからどのジュエリーのアクセントとしてこのダイヤモンドが使用されるのか、今からとても楽しみです。