ダイヤモンド MD0058
- Carat(重量) 0.11ct
- Size(寸法) 4.45×2.82-1.95mm
- Quality (品質) GEM( G – VS )
- Fluorecence(蛍光性) NONE
ダイヤモンドの特徴
今日は久しぶりの曇り空。雨が降ったり止んだりと傘が手放せない一日になりそうです。さて今日も一石のダイヤモンドの特徴(個性)を見て行きたいと思います。「今日のダイヤモンド」は、MARQUISE-CUT(マーキス・カット)のダイヤモンドです。多くの小粒のマーキス・カットのダイヤモンドは、4×2mm前後の大きさに仕上げられます。「今日のダイヤモンド」の重量は、0.11ct。そして寸法は、最長4.45mm、最短2.28mm、深さ1.95mm。バランスの良いマーキス・カットのダイヤモンドです。肉眼ではほぼインクルージョンを発見することは難しく、大変透明度の高いダイヤモンドです。そこで今日は、ルーペで10倍に拡大してみることにしました。するとダイヤモンドの端っこに「CARBON SPOT(カーボンスポット)」が発見されました。このように黒く見える内包含有物は全て「カーボン」と呼ばれています。ほどんどの場合、小さなワレであったり、ダイヤモンドの結晶であったり、あるいはその他の透明鉱物であることが多く、稀にグラファイト粒子やガーネットの結晶であったりもします。カーボンは、美貌を大きく損なうなめクラリティ・グレードに及ぼす影響は大きいですが、「今日のダイヤモンド」に内包されているカーボンは、肉眼ではなく、10倍のルーペでようやく確認できる程度のため、輝きに影響を及ぼすものではありません。さらに「今日のダイヤモンド」を、顕微鏡を使って80倍に拡大して観察してみました。すると無数のクリスタル・インクルージョンが確認されました。これらは、ダイヤモンドの成長過程においてとりこまれた他のダイヤモンドの結晶であるケースが多く、形や輪郭が明確で白または透明に見えます。「今日のダイヤモンド」に取り込まれた結晶の形は様々で、針の先で突いたような極小さい結晶から、コロンとした結晶。また「NEEDLE/ニードル」といわれる細長い棒状の内包結晶も確認されました。0.11ctと小粒のダイヤモンドですが、その内側の世界はとても神秘的です。このマーキス・カットのダイヤモンドは、まだどのジュエリーに仕立てるか決まっていません。婚約指輪(エンゲージリング)のメインストーンを引き立たせる脇石として使用するのか、また丸環を幾つか繋げて耳元で揺れるシンプルなピアスに仕立てるのもよいかもしれません。一石のダイヤモンドの特徴(個性)を知り、仕立てるジュエリーを考える、そんな贅沢な時間を過ごされませんか?モリスでは、いつでも店頭でダイヤモンドの内側の世界をご覧いただけます。是非お気軽にお越しください。