ダイヤモンド MD0094
- Carat(重量) 0.058ct
- Size(寸法) 2.4mm
- Quality (品質) GEM( G – VS )
- Fluorecence(蛍光性) NONE
ダイヤモンドの特徴
朝晩の寒暖の差が大きく、そろそろ扇風機を片付け、ガスストーブを出してこられる家庭も多いのではないでしょうか?道を歩いていても、数日前までは日陰を探して歩いていたのが、今ではお日様のあたる道を選ぶようになりました。少しずつ秋が深まってきているのですね。さて今日も一石のダイヤモンドの特徴(個性)を観ていきたいと思います。今日ご紹介する「今日のダイヤモンド」は、重量0.058ct。直径サイズは2.4㎜のメレー・ダイヤモンドです。よく小粒のダイヤモンドのことを「くずダイヤ」と表現する人が居ます。実は昨日もある男性が、メインの宝石の周りに取巻くダイヤモンドは、全て「くずダイヤ」やろ?といわれましたので、私は間髪いれずダイヤモンドには、「くずダイヤモンド」は一石たりともありません。小さなメレー・ダイヤモンドは、「くず」ダイヤではなく「粒」ダイヤモンドです。と言い返しました。「今日のダイヤモンド」でご紹介するダイヤモンドの中には、直径1mmに満たない極めて小粒のメレー・ダイヤモンドもあります。でもその砂浜の砂のような小粒のダイヤモンドでもその来歴には壮大なドラマが隠されているのです。地球が誕生して45億年、ダイヤモンドは10~30億年前に地表から150km以深の上部マントルのマグマの中で、高温高圧の環境下、液体の炭素がダイヤモンドの結晶へとその姿を変えたところから始まります。それは私たち人類が誕生する遥か昔のお話です。この直径2.4㎜のメレー・ダイヤモンドを顕微鏡で80倍に拡大して、内側の世界を覗いてみましょう。何か、目に見える来歴が残されているかもしれません。顕微鏡を覗くと、一瞬息をするのも忘れてしまうほど、透明度が非常に高く、まるでダイヤモンドの中に吸い込まれそうな美しさを持つメレー・ダイヤモンドです。しばらく眺めていると、ようやく極めて小さな白いクリスタルインクルージョンが数石集まって存在しているのを見つけました。それは針の先で突いたような極めて小さな小さな結晶内包物です。これはダイヤモンドの周囲で生成された別の鉱物をダイヤモンドが内部に取り込んだものです。想像を遥かに超える遠い昔の出来事が残されていました。この特徴(個性)は、天然の証のようなものです。「今日のダイヤモンド」のカラーグレードは、ほぼ無色のGカラー。クラリティーグレード(透明度)はVSクラス(Very Slightly Included・べリー・スライトリー・インクルーデッド/熟練の鑑定士が10倍に拡大して特徴(個性)等がなんとなく確認できますが、微小と特徴づけられる程度。そして最後にカットグレードはEX/エクセレント(最上)GQジェムクオリティのメレー・ダイヤモンドです。