ダイヤモンド MD0119
- Carat(重量) 0.043ct
- Size(寸法) 2.2mm
- Quality (品質) GEM( G – VS)
- Fluorecence(蛍光性) NONE
ダイヤモンドの特徴
甘い香りに誘われて、ケーキ屋さんの前を通れば「クリスマスケーキご予約受付中」の貼紙が、また京の料亭の前を通れば「おせち料理ご予約承ります」のご案内が、目に付く季節になってきました。本来なら、マフラーや手袋が必要な11月ですが、今朝は薄いコートさえ必要と感じないほどの暖かい朝でした。午後からお天気は下り坂の予報ですが、それでも気温は20℃と11月では考えられない温度です。さてそれでは、今日も一石のダイヤモンドの特徴(個性)を観ていきます。今日ご紹介する「今日のダイヤモンド」は、直径サイズが2.2㎜の極めて小さなメレー・ダイヤモンドです。重量は、0.043ct。カラーグレードは、無色のDカラーから、D.E.F.G…と数えて4番目のGカラーです。D.E.Fが「無色」と括られ、G.H.I.Jは、「ほぼ無色」という評価になります。次にクラリティグレードは、VSクラス(Very Slightly Included・べリー・スライトリー・インクルーデッド/熟練の鑑定士が10倍に拡大して特徴(個性)等がなんとなく確認でき、微小と特徴づけられる程度。)そのため、肉眼では、インクルージョン(内包物)は全く確認することはできません。そこで顕微鏡で80倍に拡大して、「今日のダイヤモンド」の内側の世界を覗いてみることにしました。ダイヤモンドをフェイスアップ(上から観たところ)でみるとテーブルと呼ばれる、中心の最も大きなファセット(宝石につけられた面)に、極めて小さな白いクリスタル・インクルージョン(結晶内包物)が一つ、発見されました。これは周囲で生成された別の鉱物をダイヤモンドが内部に取り込んだものです。またその上には、とても薄いCLOUDが確認されました。CLOUDとは針の先で突いたようなPIN POINTと呼ばれる白い小さなインクルージョンが密集して、まるで雲のように見えることからそう呼ばれています。CLOUDが広範囲に及ぶと、輝きに影響を及ぼすことになるのですが、「今日のダイヤモンド」の中に存在するCLOUDは、80倍に拡大してようやく薄っすらと確認できる程度のため、勿論肉眼では全く確認することは出来ず。輝きに影響を及ぼすものではありません。また耐久性を脅かす存在でもなく、このメレー・ダイヤモンドが持つ唯一無二の特徴(個性)です。