5939

Contents

Concept

地金の加工を鏡面仕上げにより艶を出し石のインクルージョンのシルクと地金の光沢との対比を表現することで石の魅力を引き出しました。

Ruby Profile

この形容しがたい形のルビーは、ミャンマー最北部カチン州のナヤン鉱山のマノウ(現地のカチン語で楽園という意味)鉱区から産出されたシルクインクルージョンの多い原石をファセット(平らな面)を磨きながらつけていきました。なるべく大きく残すために写真の9時方向にある生地不足も残しました。宝石品質判定のクオリティスケール上で、美しさは「C」欠点はあるが、美しいルビーで、色の濃淡は「#3」、アクセサリークオリティです。この強烈な個性(こんな形のルビーは世界に一つだけだと思います)を放つ「このルビー」は、私は個人的に好きなルビーの一つになりました。ジェムクオリティでも、ジュエリークオリティでもないですが、大自然の造形美らしいキャラクターがあります。大自然といえば、最近のスーパーマーケットなどでのお野菜をみていると、おかしな感じがします。同じ規格の形の良いお野菜が、同じ顔をしてズラッと並んでいる。農家おじさんに聞くと、形の良いお野菜がスーパーで、好まれるのは「人間の理想=形が良くて大きいと健康体=体に良い」というイメージがあり、商品としては売りやすいから…とのことです。しかし、今では、その規格の形に合わせるために、人間が改良した種を使い、人工的な肥料や農薬もどんどん使っているいるそうです。見栄えの良い商品になったけれども、体に良いかどうか?は分からなくなっている…そうです。そして、次の年の為の種を取っても、その種は、立派な実をつけるだけの強さが無いそうです。その人工的に改良した種で、無農薬栽培すると真っ先に病気になって行くし、肥料を上げないと大きくならない。強いか弱いか?と聞かれたら間違いなく弱い…そうです。その温室育ちのお野菜が身体に良いか?と聞かれても、分からん…とのこと。お野菜と宝石が同じではありませんが、形が良くて健康体…というのは、「厳しい自然の中でも健康に形よく生き抜いてきた強いお野菜」だと人の感性が感じているからです。だから売り場で人気が高いわけで、それを人工的に形の良いお野菜を作くろうとしたばかりに、色々やっているうちに形の良いお野菜が、自然の中で弱くなっている…という、なんとも残念な話、人が持って生まれた感性が機能しなくなってしまうとしたら、なんとも寂しい話です。さて、このルビーは、自然のままの姿です。人為的な処理はなにもされていない見たままの姿、好きな方は必ずいらっしゃると思います。

CAHiER×Mori’sは、「宝石そのものの声なき声に寄り添い紡いだルビージュエリー」というコンセプトを掲げスタートしました。

カイエは、宝石の個性や職人の手仕事による温もりを大切にするジュエリーブランドです。

Contents
閉じる