モリスルビー23MKSR010

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モリスルビー23MKSR010

カラット 1.44ct
Origin(産地) Namya
Size(サイズ) 7.0/5.3/4.2

ルビーの特徴

コクのある赤色が強い色調とインクルージョンが少し多く、生地不足のために歪んだクッション型が特徴的な天然無処理で美しいミャンマー産ルビーは、同国最北部にあるルビー鉱山、ピジョンブラッドルビーを産出するナヤン(Nam-Ya)で発掘されました。ヤンゴンでクッション型ミックスドカットに磨きました。時計4時から6時の方向に生地不足がありますが、貴重な無処理で美しい結晶の生地を少しでも大きく残したいという職人の努力の跡です。サイズは縦7.0㎜/横5.3㎜/深さ4.2㎜、重さは1.44ctと堂々とした大きさです。宝石品質判定のクオリティスケール上でみた場合、美しさは「A⁻」耀きがあり美しいもの、「⁻」の表示をつけているのは、前述の通り生地不足が少し目立つためです。このルビーをリカット(再研磨)することは十分に可能ですが、その際に、全体のプロポーションを整えると、重さは1.1ct前後まで小さくなってしまうと予想されますので悩むところです。リカットするとしても、現在の生地不足の部分を磨くぐらいで、1.4ct残した方が良いと思います。少し歪んだ部分が強調されますが、それはそれで天然無処理で美しいミャンマー産ルビーらしいと思います。人為的に処理をして美しさを改良したルビーには考えられない話ですが、無処理で美しいルビーの場合は、研磨途中の生地不足は残しておいて、後から修正するのが普通です。そして色の濃淡は「#5.5」、7㎜×5.3㎜の大きさがあるので、ちょうど良い濃さです。そして品質を3つの(GQ/JQ/AQ)のゾーンに分けると、堂々のGQジェムクオリティ(最高品質)になります。ジェムクオリティのルビーに歪んだものが多い理由は、その結晶の生地がとても高額なことです。天然無処理で美しいミャンマー産ルビー、それもジェムクオリティの場合は、欧米の美術品のオークションでは1g(5ct)で数億円することも普通です。リカットはいつでもできるということです。

ルビーの内包物

天然ルビーは、自然の恵みであり唯一無二の個性を持っています。それぞれの結晶の中に内包されるインクルージョンはそのルビーの個性を表します。またこのインクルージョンは、原産地、処理の有無を判定する際の重要な手がかりとなります。

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