モリスルビー22DR0043

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モリスルビー22DR0043

カラット 0.07ct
Origin(産地) myanmar
Size(サイズ) 2.6/2.6/1.4

ルビーの特徴

メレサイズと呼ばれる小粒で優しい輝き、少し青味を感じさせる色調と高い彩度、人為的な処理がされていない微小な結晶インクルージョンが内包されている天然無処理で美しいミャンマー産ルビーは、モリスのイエッチョーが5年間実際に鉱区に単身赴任して採掘を続けたルビー鉱山ナヤン(Nam-Ya)で発掘された原石をヤンゴンでラウンド型のブリリアントカットに磨きました。サイズは、縦横2.6㎜/深さ1.4㎜、重さは0.07ct、前述の通り小粒ですが、顕微鏡を覗いて内なる世界を観て行くと1ctを超えるルビーと何も変わらない不思議な世界が広がります。ナヤン産ルビーの特徴的な糖蜜状組織がまるでルビーの内側に温度があって、お湯を沸かしていていると沸騰する直前に透明なはずの水にハチミツを混ぜたような景色が現れますが、それと同じような景色です。地下40㎞地底深く、ミャンマー産ルビーが結晶する層に多いクロム(Cr)、ルビーを赤くする元素が関係していると考えます。結晶が成長した時につく成長線とも違う摩訶不思議な模様です。前述の通り、地下深くで結晶したミャンマー産ルビーの特徴で、比較的浅い地層で結晶する他のルビー(玄武岩起源/広域変成岩起源)にはあまり見られません。国立科学博物館の宮脇博士は、地下20㎞より深いところはクロムが多いとおっしゃられますが、ミャンマー産ルビーの糖蜜状組織の不思議な模様と関係しています。逆に、地表から近い浅いところは、鉄(Fe)が多いそうです。365nmの紫外線ライトをあてた時のミャンマー産ルビーの目の覚めるような蛍光性は、クロムが紫外線に反応するためですが、鉄分が多いとその発光を妨げます。この特徴は成分分析をすると明確になります。ミャンマー産ルビーは、クロムで赤くなっているのに対し、その他の浅い場所で結晶したルビーにはクロムも入っていますが、同じように鉄分も入っています。この小さなルビーも地下深く40㎞から地表まで2000万年の時間をかけて這い上がってきてくれたのだと考えると愛おしく感じます。さて、このルビーを宝石品質判定のクオリティスケール上でみた場合、美しさ「B」美しいもの、色の濃淡「#4.5」スケール上を3つのゾーンに分けるとJQジュエリークオリティ(高品質)です。是非、ブライダルや還暦のお祝いなど、特別な時に使うジュエリーに使っていただきたいと思います。

ルビーの内包物

天然ルビーは、自然の恵みであり唯一無二の個性を持っています。それぞれの結晶の中に内包されるインクルージョンはそのルビーの個性を表します。またこのインクルージョンは、原産地、処理の有無を判定する際の重要な手がかりとなります。

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