モリスルビー22DR0034
カラット 0.06ct
Origin(産地) myanmar
Size(サイズ) 2.4/2.4/1.3
ルビーの特徴
ほんの少し青味を感じさせる色調…さくらを思わせるピンキッシュな色目と驚くほど高い透明度と彩度と美しいプロポーションが特徴的な天然無処理で美しいピンキッシュルビー(ピンクサファイア)は、ミャンマー最北部カチン州のナヤン鉱山で発掘されました。ラウンド型とクッション型の中間的な輪郭に丁寧に磨かれた上部クラウン側にはスター、下部パビリオン側にはファセット(切子)をステップ状につけて磨いたミックスドカットは、抜群のプロポーションで、ミャンマーの研磨職人ゾーミンチョーの匠の技により、このピンキッシュルビーの持つ潜在力をフルに発揮してくれています。サイズは縦横共に2.4㎜/深さ1.3㎜、重さは0.06ctと小粒です。しかしこの小さな結晶の中には色々な物語が詰め込まれています。顕微鏡でその内部を拡大したインクルージョンの写真をご覧ください。このルビーが結晶した環境を示す白いドロマイトがガードル部分の表面に残っていますが、その下にあるカルサイト(CaCO³)と思われる結晶がハッキリと観てとれます。生命と関係する堆積岩のカルシウムがドロマイトになって、そしてルビーの中にカルサイト(炭酸カルシウム)という結晶になって成長している…2000万年前に接触変成岩を母岩として結晶したとされるミャンマー産ピンキッシュルビーがどこからやって来たか?を物語っています。さて、宝石品質判定のクオリティスケール上でみた場合、美しさは「A」輝きがあり美しいもの、色の濃淡「#2.5」ルビーとしてはかなり淡いものです。クオリティを3つのゾーン(GQ/JQ/AQ)に分けるとAQアクセサリークオリティ(宝飾品質)です。これは天然無処理で美しいミャンマー産ルビーのクオリティスケール(モノサシ)で、ルビーとして品質判定した結果であり、ピンクサファイアとして見た場合は、GQジェムクオリティと呼んであげて良いでしょう。要するに、呼び名の違いよりも、原産地の品質ごとの出現率とそして市場での需要のバランスによって宝石としての価値が決まるわけです。まずは手の上に乗せてじっくりとご覧いただき「好き」かどうかを感じていただきたいと思います。好きであれば、それをおすすめしたいと思います。品質よりも大切なことです。
ルビーの内包物
天然ルビーは、自然の恵みであり唯一無二の個性を持っています。それぞれの結晶の中に内包されるインクルージョンはそのルビーの個性を表します。またこのインクルージョンは、原産地、処理の有無を判定する際の重要な手がかりとなります。