モリスルビー22DR0023
カラット 0.07ct
Origin(産地) myanmar
Size(サイズ) 2.5/2.5/1.6
ルビーの特徴
キラッと輝く小粒なラウンドブリリアントカットに磨かれた天然無処理で美しいミャンマー産ルビーは、ヒマラヤ山脈の麓にある山脈のしわが連なったホーステールと呼ばれる圧力がかかった場所、地球儀で見たらミャンマーの最北部に「しわしわ」の不思議な山脈の模様が見えると思いますが、このルビーはその場所で結晶しました。そしてその場所にあるカチン州のナヤン鉱山で産出した原石をヤンゴンでラウンドブリリアントカットに磨きました。サイズは縦横2.5㎜、深さ1.6㎜、キューレットが少しずれていますが、とてもいいプロポーションでキラキラとした輝きが湧き上がってきます。宝石品質判定のクオリティスケール上でみた場合、美しさ「A」、色の濃淡「#3.5」、3ゾーンはJQジュエリークオリティ(高品質)です。このルビーが生まれた環境に話は戻りますが…大昔に海の底にあった魚介類、甲殻類のカルシウム分が積もった堆積岩が、上述の場所、地下40㎞の深くでマグマと接触して変成岩になる過程で生まれた「接触変成岩起源」という特別な結晶です。他の産地のルビーと違うのは、結晶した深度が全く違うということです。他の産地は、地下20㎞よりも浅い鉄分が多く含まれる地層であるのに対して、ミャンマー産ルビーは地下40㎞の深くクロムが多く含まれる地層で結晶します。このクロム含有量の多い結晶のルビーで品質が高いものをピジョンブラッドルビーというのです。クロムが反応する365nmの紫外線を照射すると鮮やかな赤色になるのが特徴であり、ピジョンブラッドの条件でもあります。ピジョンブラッドルビーがミャンマーでしか採れない理由です。ピジョンブラッドルビーは、クオリティスケール上では、美しさ「A」、色の濃淡「#5もしくは#6」の範囲になります。ただ、2ctを超える大きなものについては、濃さはもう少し数値が上がり、逆に0.5ctを下回る小粒なものについては、淡いものの方が美しさの面が強調され、また、ルビーの研磨のスタイル、そのルビーのプロポーションによっても変化します。
ルビーの内包物
天然ルビーは、自然の恵みであり唯一無二の個性を持っています。それぞれの結晶の中に内包されるインクルージョンはそのルビーの個性を表します。またこのインクルージョンは、原産地、処理の有無を判定する際の重要な手がかりとなります。