モリスルビー22DR0016
カラット 0.07ct
Origin(産地) myanmar
Size(サイズ) 2.5/2.5/1.6
ルビーの特徴
ガードル部分の生地不足を残したため輪郭の11時方向の生地不足が良くも悪くもこのルビーの表情を表しキャラクターがあります。少し青味を帯びたピンキッシュな色調とクラウド状のシルクインクルージョン(ルチルの針状結晶が絹を編んだように内包されるためそう呼ばれる)の密度が少し高いため透明度については少し下がるものの、そのシルクが強い光に当たると明るく反射するため明度は高くなっています。この天然無処理で美しいミャンマー産ルビーは、最北部カチン州、ヒスイで有名なパカン鉱山から東に40㎞ほどのところにあるナヤン鉱山で産出した原石をヤンゴン市でモリスルビーを20年近く研磨する職人ゾーミンチョーが研磨しました。表情があるな…と感じるもの生地不足がある写真を見ていると七三わけしたヘヤースタイルの顔に見えてきたところから、そう感じました。サイズは、縦横2.5㎜/深さ1.6㎜で縦横に対する深さの寸法のバランスは良いのですが、ラウンド型と考えた場合、輪郭の生地不足(実際には生地不足ではなく、結晶の出っ張った部分を残すべく工夫したら生地の部分が残った)が少し気になる方はおられるでしょう。宝石品質判定のクオリティスケール上でみたら、美しさ「B⁻」美しいもの、マイナスの表示は、ラウンド型のプロポーションとした場合を考慮しています。色の濃淡は「#3」寸法を考えるとちょうど良い濃さです。前述の通り、シルクインクルージョンが入っていることで明度が上がっていますが、もう少し濃く#5ぐらいになると、このシルクインクルージョンの密度の高さは明度を下げてしまいます。インクルージョンが入って美しさを増す場合と、逆に美しさにマイナスを与える場合、両方がありますので、下のインクルージョンの写真にも注目していただきたいと思います。さて、このルビーをクオリティスケール上の35マスをGQ/JQ/AQに分けると、JQジュエリークオリティ(高品質)になります。キャラクターがある立派な天然無処理で美しいミャンマー産ピンキッシュルビーです。
ルビーの内包物
天然ルビーは、自然の恵みであり唯一無二の個性を持っています。それぞれの結晶の中に内包されるインクルージョンはそのルビーの個性を表します。またこのインクルージョンは、原産地、処理の有無を判定する際の重要な手がかりとなります。