プレゼントされた人が感動する宝石ルビーを選ぶコツと意味の解説

贈られた相手が感動する特別なプレゼントを選びたいと思ったことはありませんか?

ルビーのジュエリーは、その美しさとルビーの持つ特別な意味から、贈り物として人気です。

この記事では、ルビージュエリーを贈る際の選び方について解説していきます。

Contents

ルビーはどんな宝石?

ルビールース

ルビーは、その鮮やかな赤色で人々を魅了しています。

古代から「若さを保つ力がある」「人間関係を良好にする」「身に着けると幸運を引き寄せる」と言われ、お守りとして重宝されてきました。

石言葉で表すなら「愛情」「力」「情熱」「良縁」「勝利」という幅広い意味があり、恋愛、仕事、健康など、多くの願いを込めることができるオールラウンドな宝石です。

ルビーは、そのポジティブな石言葉から、挑戦、自己成長や活力を求める人々にとって素晴らしいアイテムであり、大切な人への贈り物としても最適です。

プレゼントにルビーを贈る時の選び方

ルビーのジュエリーを贈る場合、以下の要因を考慮して最適な選択をしましょう。

  • 受け取る人のことを想って選ぶ
  • ルビーの大きさ
  • 予算

受け取る人のことを想って選ぶ

プレゼント

プレゼントの一番のゴールは、贈られた方が感動し、そして贈った人が嬉しくなることです。

プレゼントを選ぶとき、どうしても自分自身の好みからプレゼントの品を探してしまうのですが、誕生日プレゼントの場合は「私があの方だったら」何が嬉しいのか?想像してみることからスタートしましょう。

受け取る人の「気持ち」を想いながらプレゼントを考えることが最も大切なことです。

相手が普段から身に着けているアクセサリーを参考にするのも一つの方法です。

好みを聞いてみるのも効果的です。

アクセサリーは個々の好みが反映されるものであり、選ぶ際に役立つ情報源となります。

また、会話を通じて相手の好みを知ることもできますが、無理に指輪の話題に持ち込むと相手に気づかれる可能性があるため、注意が必要です。

もし、共通の友人や知人がいる場合は、彼らに相手の好みを尋ねてもらう方法も考えられます。

友人や知人が結婚や指輪について話を振り、相手の好みを引き出してくれることで、指輪のデザインや希望に関する情報を得やすくなります。

ルビーの大きさ

相性のいいルビー

ルビージュエリーを選ぶ際には、ルビーの品質を確認しましょう。

ルビーは、天然無処理で美しいものが高く評価され四大宝石、ルビー/エメラルド/ダイヤモンド/サファイアの中で最も高額ですが、赤い宝石は小粒でも、存在感があり華やかでゴージャスな印象になります。

大きなルビーは、高額ですし、華やか過ぎて日常的に身につけにくいというデメリットが発生してしまう可能性もあるでしょう。

プレゼントには、小粒なルビーがおすすめです。

小さなルビーは日常的に身につけやすく、職場での服装の指定が厳しい方にもおすすめです。

ネックレスを日常使い用として購入するのであれば、直径2.5㎜程度の大きさを選択するのがオススメです。

パーティーシーンを彩るためのダイヤモンドネックレスを選ぶのであれば、1カラット(直径6.5㎜)程度のものを選択するのがオススメです。

一粒のピアスやイヤリングであれば、直径2.5㎜前後のものでも十分に存在感があります。

その方の好みに合った色調と色の濃淡、そして透明度が高いテリ(輝き)の強いものを選びますと、小さくても華やかな印象になり、オススメです。

予算

予算を考慮して、小さくても高品質なルビージュエリーを選びましょう。

ジュエリーの価格は、数万円〜数千万円とかなり幅があります。

ルビーの品質はもちろん、職人による細工の方法や、周りの石の数などで大きく価格が変わります。

ルビーを手に入れる目的と、それに合ったルビーの種類

  1. 長く楽しんで受け継ぐ、または手放す時に交換価値(資産性)のある宝石ルビーを探す
  2.  ファッションの一部として使って楽しむためにルビーを探す
  3. 時計の軸受けなど、素材、部品としてルビーを探す

1 の場合であれば天然無処理で美しいミャンマー産ルビーということになります。

2 の場合は、人工合成石や類似石、模造石でも美しいものであれば十分ですが、天然ルビーが良い場合は、加熱処理など人為的に美しさを改良したルビーが良いでしょう。

3 の場合は、人工合成石(ルビー)が良いでしょう。天然ルビーより品質管理がし易いためです。

ルビーを購入する目的を決めておくことが重要

ルビーネックレスプレゼント

ルビーを購入する時に、大変重要なポイントがあります。

それは宝石ルビーには「使用価値」と手放す時の「交換価値(資産価値)」の二種類の価値があるということです。

ルビージュエリーを身に着けてその美しさを楽しむ、または、ブランド品をつける満足感を楽しむのが「使用価値」、そしていつか手放した時に値段がつく「交換価値(資産価値)」は違うものです。

購入する目的を明確にしておくとよいでしょう。
ここでは、いつか手放した時に値段がつく「交換価値(使用価値)のあるルビーを購入するときの注意点をお話します。

購入時にはそれほど変わらない価格で購入した2つの天然ルビーなのに、手放す時に100倍近い値段の差が生じることがある

それは、品質が違ったからです。「天然コランダム、宝石名ルビー」鑑別書には、そう記載されている2つなのに、なぜ、そうなるのか?

これは、商品名が同じルビーであっても品質が違うからです。

特に査定に響くポイントを3つ紹介します。

  • ポイント①同じルビーだが、処理の有無に違いがある
  • ポイント②同じルビーだが、原産地が違う
  • ポイント③同じルビーでも、品質が違うと大きな価値の差につながる

ポイント①同じルビーだが、処理の有無に違いがある

見た目の美しさが同じでも、その美しさが天然無処理であるものか、加熱処理など人為的に美しさを改良されたものなのかによって、宝石としての価値は大きく違います。

理由は、鉱山で産出する割合が全く違うこと、そして処理をする技術が日進月歩で進化しているからです。

産出量が毎年減っていく天然無処理で美しいルビーと、加工技術の向上で毎年増えていく処理をしたルビーの取引価格は、この20年でも大きく乖離しました。

宝石の価値は、需要と供給のバランスに大きく影響されます。

ポイント②同じルビーだが、原産地が違う

  • A)玄武岩起源であるタイランド、インド、カンボジア、ケニア、タンザニアなど
  • B)広域変成岩起源のスリランカ、モザンビークなど
  • C)接触変成岩起源のミャンマー産ルビーなど

A)B)のルビーは、長波の紫外線を照射したときの反応が弱いか、無いのに対してC)のルビーは、鮮やかな赤色に蛍光反応します。理由は、ルビーを赤くする着色要因であるクロムが反応するからです。

地球は、地下20㎞以深の場所にはクロムが多く、浅いところは鉄分が多い地質的特徴があります。大陸移動によってインド側、沈み込む側のプレートと共に地下40㎞まで深いところに移動し、マグマと接触し結晶するミャンマー産ルビーの着色要因は、ほとんどクロムだけですが、それに対して、その他の産地は浅いところで結晶するためクロムと鉄の両方が入って赤くなります。

ピジョンブラッドレッド呼ばれるルビーの条件

鉄分は紫外線を吸収するために蛍光性が弱くなります。

スイスのGubelin Gem Lab SSEFなどの国際的な研究機関でピジョンブラッドレッドと呼ばれるルビーの条件のひとつに、この蛍光反応が強いことがあります。

他の宝石も産地によって評価が変わる

これは、ルビーだけでなく、サファイアもエメラルドにも言えることです。サファイアの例では、同じ品質のカシミール産とオーストラリア産で値段が100倍違うことがあります。原産地を確認しておくことはとても大切です。

ポイント③同じルビーでも、品質が違うと大きな価値の差につながる

ルビーの品質3ゾーン

諏訪恭一氏が考案した「宝石品質判定」

宝石品質判定は、宝石種、原産地、処理の有無、美しさ、色の濃淡、欠点、サイズの7項目を確認して、品質を下記の3つのゾーンに分けます。

  1. GQジェムクオリティ(最高品質)
  2. JQジュエリークオリティ(高品質)
  3. AQアクセサリークオリティ(宝飾品質)

それぞれのゾーンには、需要と供給のバランスから生まれる相場があり査定をする上で、この作業は不可欠です。GQJQでも2~3倍、GQAQでは、10倍以上の価値の差があり、査定する時に提示される値段も大きく違ってきます。品質判定をしてからルビーは購入する方が良いでしょう。

家宝として受け継ぐ場合、この価値の違いは極めて重要です。お宝だと思って大切にしていたものが、ニセモノだった…と受け継ぐときに分かると、元持ち主の方の思い出にキズがついてしまいます。

*実際にあったヒスイの話

キレイな箱に何重にも布で包んだ状態で大切に保管されてました。取り扱いも家宝に相応しい丁寧なモノでした。お見せいただいて鑑別したら、緑色のガラスでした。それをお伝えした瞬間に、皆さん尊敬していたはずのおじいさん(持ち主)の悪口を口にされました。そして布に包まず、そのまま袋の中にポイっといれてお帰りになりました。寂しい気持ちでした。ルビーの場合は、天然無処理で美しいミャンマー産ルビーがおすすめです。

非加熱ルビーと天然無処理ルビーと何が違うのか?

同じような言葉ですが、重要なところが大きく違います。ルビーの処理には、加熱処理をはじめ表面拡散処理、含侵処理、充填処理等があります。

加熱だけがルビーの処理ではないからです。それを踏まえたうえで、注意するべき重要なポイントを解説します。

  • 鑑別諸(分析結果報告書)には「加熱処理していない」とは記されていない。
  • 鑑別機関のガイドラインは変わることがある。
  • 品質を保証してくれるお店かどうか
  • モリスが品質保証書を発行できる理由

鑑別諸(分析結果報告書)には「加熱処理していない」とは記されていない。

加熱処理について、よく勘違いするのが、鑑別業者が発行する鑑別書(分析結果報告書)に「No indication of heating」=「加熱処理された痕跡が認められない」とコメントされているルビーを無処理だと思ってしまうことです。

業界では「非加熱ルビー」と呼び販売されており、非常に分かりにくいのですが、どこにも「加熱処理していない」とは記されていないのです。

あくまでも第三者の意見であり、品質を保証するものではないことを理解しておくことです。

鑑別機関のガイドラインは変わることがある

鑑別協議団体が決めたガイドラインに沿った分析をした結果をコメントするものですから、全く分からないよりは安心できますし、数万円の金額で何千万円、何百万円で販売されるルビーの分析をしてくれる鑑別業者に品質保証まで責任を負ってくれというのは、少しかわいそうだと思います。

そして同じルビーでもガイドラインが変われば鑑別結果も変わります。何年か経って、もう一度、鑑別に出したら、次は「加熱された痕跡がある」というコメントに変わることも実際にあります。

    まとめ

    この記事では、最高なプレゼントに相応しいルビーを選ぶコツを解説してきました。

    ルビー購入の際、交換価値(資産性)をルビーに求める方は、買うときに、天然無処理であるという品質保証書をそのお店の名前で発行してもらうのが安心です。

    そして、何か問題があったら、しっかりと無処理である理由を立証して貰えるようにしておくことです。

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