ルビーの相場とは?品質ごとの適切な価格を知れるルビーの品質判定

せっかくルビーを購入するなら、相場を知り、適切な値段で購入したいものです。

宝石ルビーは、品質によって適正な値段が大きく違ってきます。

この記事では、宝石ルビーの相場はどのように決まるのかについて詳しく解説していきます。

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相場とは?

相場をWikipediaで調べると

市場において形成される価格、値段、その他交換比率一般のこと。もう一つが比喩的に、通例や「その状況なら大概こうなる」という評価。

Wikipediaより引用

ルビーの相場を知るためには、宝石の品質判定から

宝石の品質は厳密には一つひとつ異なるので、各々の宝石には、それぞれの需要と価値が存在します。クオリティスケールは品質を見分ける物差しです。

ルビークオリティスケール

ファセットカットしたルビーのクオリティスケール 諏訪恭一氏が考案した「宝石品質判定」

宝石の品質を判定するには以下の7つの項目があります。

  • 宝石種
  • 原産地
  • 処理の有無
  • 美しさ
  • 色の濃淡
  • 欠点
  • サイズ

ルビーの値段は「色と透明度で決まる」という意見もありますが、色と透明度は、そのルビーの品質のごく一部の情報でしかありません。

色と濃淡で決まるのは宝石の品質判定の1項目の「美しさ」のごく一部です。

宝石ルビーの相場はどのように決まるのか?

宝石の価値の三大要素

宝石の価値は、以下の3つの要素で決まります。

  • 宝石の品質
  • 需要と供給のバランス
  • 伝統と慣習

例えば、同じようにみえる「天然ルビー」でも、品質が違えば、価値が100倍違うなんてことも珍しくありません。

品質はその宝石の値段に一番大きく直接関係しますので重要です。

宝石ルビーの値段は、そのルビーの品質だけではなく、需要と供給のバランス、伝統と慣習によって価値が決まり、そして、売る人が価値判断して値段が決まっていくのです。

宝石の世界にはさまざまな美しい石があり、それぞれの宝石には、値段と相場がありますが、値段は、その時代によって変化していきます。

米ドル日本円の為替相場も毎日のように変化しています。

宝石品質判定のルビーとサファイア価値比較表

ここでは「決定版 宝石」著者:諏訪恭一/発行:世界文化社から引用して一番流通量の多いダイヤモンドの1ctのJQジュエリークオリティを100として、他の宝石の価値を数値化した「価値比較表」の数値を使って説明したいと思います。

ルビー1カラットの値段(金額)や価格・相場について解説でモリスが解説した1ctの天然無処理で美しいミャンマー産ルビーと1ctモゴック産ルビーの市場価格と、少しあっていない部分がありますが、参考までご覧ください。

ルビーとサファイアは、両方ともコランダム(Al₂O₃)という鉱物で、赤色の宝石をルビーと呼び、他の色をサファイアと呼びます。

一番知られているのが青いコランダム、ブルーサファイアで、一般的に、同じカラット数で比較した場合、サファイアはルビーよりも値段が低いのですが、これは、サファイアの産出量が、ルビーと比較すると多いためです。

ここでの1ctの平均的サイズごとの値段については、「価値がわかる宝石図鑑 ナツメ社 諏訪恭一氏著書」から引用しました。

市場価格の目安(モゴック産ルビー無処理1ct)

GQ ジェムクオリティ240万円

JQ ジュエリークオリティ100万円

AQ アクセサリークオリティ25万円

市場価格の目安(タイランド産ルビー加熱処理1ct)

GQ ジェムクオリティ50万円

JQ ジュエリークオリティ30万円

AQ アクセサリークオリティ7万円

市場価格の目安(スリランカ産 ブルーサファイア 無処理1ct)

GQ ジェムクオリティ25万円

JQ ジュエリークオリティ12万円

AQ アクセサリークオリティ3万円

市場価格の目安(スリランカ産 ブルーサファイア加熱処理1ct)

GQ ジェムクオリティ20万円

JQ ジュエリークオリティ10万円

AQ アクセサリークオリティ2万円

同じルビーでも品質ごとに価値が違う

同一名称の宝石を宝石の品質の良い順に3つに分けることができます。

  1. ジェムクオリティ
  2. ジュエリークオリティ
  3. アクセサリークオリティ

「ジェムクオリティ」と「アクセサリークオリティ」は美しさ、出現率、希少性などがかけ離れていて、共通点は同じ鉱物であるだけと考えると、同一名称の宝石にどうして大きな価値の差がつくのか明らかになります。

モリスはミャンマー北部のNam-Ya鉱山で4年間採掘を行い品質ごとの出現率を調べ、日本宝石学会で発表した世界で初めての宝石商です。詳しくはこちらで解説しています

まとめ

この記事ではルビーの相場について解説してきました。

宝石ルビーは、品質によって適正な値段が大きく違ってきます。せっかくルビーを購入するなら、納得のいく適切な値段で購入したいはずです。

そのためには宝石ルビーの品質判定を知ることが重要です。

宝石の品質判定についてはこちらで詳しく解説しています。

品質の全体像が把握できると、品質に対応する価値の理解が深まり、価値の高い宝石ルビーをより安心して求められるようになります。

また、相場を理解して、自然の創ったその宝石ルビーの個性が理解できると、日常使いの「ジュエリークオリティ」「アクセサリークオリティ」の宝石を身に着ける喜びも大きくなることでしょう。

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