ルビーのジュエリーをお探しの方、ルビーのシェイプまで決められている方は少ないかもしれません。
ルビーの一般的なラウンドやオーバルを既にお持ちの方でもルビーのハートシェイプをお持ちの方は少ないのではないでしょうか。さらに、天然無処理のルビーとなると本当にルビーがお好きな方に限定されるかと思います。
モリスルビーはルビー専門店だからこそ、ハートシェイプのルビーも取り揃えております。ルビーハートシェイプは愛らしいので、是非ルビーをお探しの方におすすめしたい品なのです。
では、どの様な品があるかをご覧いただきたいと思います。
- ハートマーク
- ハートシェイプのルビー
- ハートシェイプのルビー指輪
ハートマーク
心臓をもとに作られた愛のイメージを伝えるハートマークは、中世ヨーロッパに起源があるようです。
ニューヨークのメトロポリタン美術館にある、ジョバンニ・ディ・パオロが描いた「キリストと心を交換するシエナの聖カタリナ」の絵画ではイエスに差し出すために、彼女が右手に心臓を持っている姿が描かれております。その心臓は既に今のハートマークを思わせる様にシンプルに描かれています。
この様な宗教画だけではなく、宮廷を描いた物語にも、騎士が貴婦人に愛を告白するために、自分の心臓を取り出す挿絵などが見られます。一般的に、15世紀以降、心臓を描く時は、今のハートシェイプで表現されています。
では、この様なヨーロッパのハートマークは、いつ日本に伝わったのでしょうか。それは、キリスト教と共に伝わってきました。神戸市立博物館には、日本にキリスト教を伝えた有名な宣教師の聖フランシスコ・ザビエルを描いた絵があります。江戸時代の初期に日本人絵師によって描かれたと言われていますが、天を見上げるザビエルの右手には、心臓があります。今のハートシェイプと同じ様なシェイプをしていますが、ひげの様に炎がハートから飛び出しているのが特徴です。
第二次世界大戦後は、バレンタインデーと共に商業的に使われることになります。
2000年代、駅などの公共施設に普及したAED(自動体外式除細動器）はハートマークに電気を示す稲妻が描かれています。こちらの場合、明確に心臓を表して、マークの役割も明解です。
吉祥図案という考えがあり、それは吉祥天女の吉祥です。おめでたいことを示す絵柄で、古くは中国古代の陰陽五行説に基づいています。植物や動物にハートの模様を発見して喜ぶのは、ハートがこの様な吉祥図案の一つになったからだとも言えます。良いことの知らせ、瑞兆としてのハートになったのです。
信仰や愛の象徴であるハートマークは、幸運を呼ぶお守りの様な存在になりました。西洋から東洋へとハートマークは長い旅をして伝わってきたのです。
ハートマークを見ると何だか心がワクワクする、それは昔から私たちの身体の中にある形だからかもしれませんね。
所蔵:神戸市立博物館「聖フランシスコ・ザビエル像」 江戸時代、17世紀前半
ハートシェイプのルビー
大変希少な天然無処理のミャンマー産ルビー、そのハートシェイプのルビーは実物をご覧いただくと、カラーの美しさと共に、愛くるしい形に魅了される方が多いです。
モリスルビーはルビー専門店だからこそ、珍しい、このハートシェイプのルビーを取り揃えております。
一点一点の大きさ、形、カラー、内包物（インクルージョン）が異なり、唯一無二の存在です。
是非、あなたとの「相性」が一番良いものを選ばれて下さい。
・希少な天然無処理のミャンマー産ルビー
・ルビークオリティスケール
希少な天然無処理のミャンマー産ルビー
一般的に市場に流通しているルビーの殆どは何かしらの外観を美しく見せる処理が施されております。
天然無処理のルビーは希少性が高く供給が少ない為、ルビーの供給を増やす為に、その様な処理がされております。ルビーの代表的な処理は、①加熱処理 ②充填処理 ③含浸処理です。
①加熱処理に関しましては、非加熱ルビーと表示していても加熱ルビーが混在している場合もありますので、信頼できる宝石店でルビーを購入されることをお勧めします。
【採掘された時から美しい天然無処理のルビー】
【加熱前 ルビー】 【加熱後 ルビー】
ルビークオリティスケール
モリスルビーでは、下表のルビークオリティスケールを基準に品質を分けております。
表より、S6・ S5 ・A6 ・A5 がGQ（ジェムクオリティ）の品質になります。
1カラットサイズに研磨される宝石中で占める個数の比率としましては、GQ（ジェムクオリティ）は全体の5%、JQ（ジュエリークオリティ）は25%、AQ（アクセサリークオリティ）は70%を占めます。このことからも、GQ(ジェムクオリティ）が大変希少なことが分かります。
皆さまのお好みのカラーはスケール表より、どちらになりますか？是非、店舗にてご意見をお聞かせ下さい。
ファセットカットしたルビーのクオリティスケール 諏訪恭一氏が考案した「宝石品質判定」
ハートシェイプルビーの指輪
実際にハートシェイプルビーの指輪をご紹介させて頂きます。
ルビー0.14カラット、ダイヤモンド0.30カラットの指輪です。リング腕がルビーとダイヤモンドを優しく包み込むようにV字にカーブしており、指を美しく見せてくれます。
１石のルビーがとても印象に残る指輪です。ルビーとイエローゴールドのカラーが、どの様なお洋服にも合わせやすいかと思います。細いリングですので、他のリングと重ねて着けられても素敵です。
スタッフ所有の指輪。大きなハートシェイプルビーがイエローゴールドの爪3点で留められ、リング腕はプラチナを使用、ミル打ちが施されております。とても印象に残るリングです。
まとめ
女性にとって愛らしいハートのルビーを身に着けることは、いつでも穏やかで優しい気持ちでいられるための「おまじない」のようなものになるかもしれません。特に大人の女性にこそ、この愛らしいハートのルビーをお勧めしたいです。
私たちは宝石のプロとして、モリスルビーの説明を店舗にてできればと思います。
是非、実際に銀座店・京都三条店にてモリスルビーの自然美をご覧下さい。
みなさまのご来店を心よりお待ち申し上げます。
最後までお読み下さりありがとうございました。
参考文献 NHK 解説委員室「ハートマークの不思議」（視点・論点）東京経済大学教授 関沢英彦