モリスルビー19AL0051
カラット 0.07ct
Origin(産地) Myanmar
Quality(品質) Gem Quality
Size(サイズ) 2.5/2.5/1.9
モリスルビー19AL0051 0.07ct Myanmar Gem
ルビーサイズ2.5/2.5/1.9
ルビーの特徴
ルビーらしい本格的な色調とキラキラと結晶の奥からモザイク模様が湧き上がってくるラウンドブリリアントカットのルビーは、ミャンマー産の天然無処理で美しいものです。
このルビーの品質判定のクオリティスケールは
宝石品質判定のクオリティスケール上では、美しさが「A」輝きがあり美しいもの、そして色の濃淡は「#5」のジェムクオリティです。直径は2.5㎜、重さは0.07ctです。非常に小さいメレサイズですが、このルビーも立派な一つです。私たち人にも個性があるように、このルビーにも個性があります。ナヤン産ルビーの特徴である高い透明度と少し紫味を帯びた色調に加えて、結晶の中を顕微鏡を使って覗くと結晶インクルージョンが見えてきます。
実は大自然の法則は、もっと深いところで、私たちの想像を超える精密さある
スタッビィ状結晶インクルージョン、切り株のように見えることから、そう呼ばれるインクルージョンですが、カルシウムの結晶と思われます。以前に、宝石研究所の博士にお願いして、ルビーの中にある結晶の種類をラマン分光器という機器を使って調べてもらったことがありますが、同じカルシウムの結晶でも、形がしっかり出ているものは「カルサイト」CaCo³方解石であったのに対し、アメーバーのように歪んで入っている結晶は「アパタイト」Ca 5 (PO 4) 3 F燐灰石でした。これもその時に持って行った10個ほどのナヤンのルビーのサンプルでの結果ですべてそうであるかどうかは分かりませんが、同じカルシウムの結晶でもルビーの中には2種類の違いがあることが分かり、気付きになりました。「なるほど!」と何とも得をした気分になりました。それから、私自身は、結晶の形がしっかり出ているモノは、カルサイト、そうでないカルシウムの結晶っぽいものをアパタイトだ!と言ってきましたが、その後、研究所で見た分析結果は、逆で、恥ずかしい思いをしました。自然って適当だな…と思った自分がいた反面、その時のデータでそう勘違いしていた私自身が、情けないな…とも感じました。私たち人間が頭で考えて理解しようと努力することは良いことかも知れませんが、いい加減に見えるかも知れないことも、実は大自然の法則は、もっと深いところで、私たちの想像を超える精密さ、システムがあるということ。見た目が最高にキレイな人工合成石をみるときに感じる違和感、何となく軽い感じがするのは、私たちの感性がささやいてくれているのだと思います。小さくてもお宝ルビーを楽しんでいただきたいと思います。
ルビーの内包物
天然ルビーは、自然の恵みであり唯一無二の個性を持っています。それぞれの結晶の中に内包されるインクルージョンはそのルビーの個性を表します。またこのインクルージョンは、原産地、処理の有無を判定する際の重要な手がかりとなります。
19AL0051