モリスルビー19AT0011
カラット 0.21ct
Origin(産地) Myanmar
Quality(品質) jewellery
Size(サイズ) 3.8/3.8/1.8
ルビー(天然無処理)
ミャンマー産 天然無処理ルビー モリスルビー19AT0011 0216ct Myanmar
ルビーサイズ
ルビーサイズ3.8/3.8/1.8
ルビーの特徴
若干の紫味のある色調と彩度の高さが特徴的な天然無処理で美しいミャンマー産ルビーは、ミャンマー最北部カチン州のルビー鉱山ナヤンで発掘された丸く小さな原石をラウンド型のブリリアントカットに磨きました。サイズは、縦横3.8㎜/深さ1.8㎜、重さは0.21ctと小粒ですが、明度の高さから、存在感のあるルビーです。結晶インクルージョンが多く内包されているのですが、美しさにさほど悪い影響は与えていません。それどころか、このルビーを明るくキラキラさせている要因の一つになっています。カルシウムの結晶(おそらくアパタイト)と思われる結晶が密集しています。ルビーのインクルージョンのとしてよく見られるアパタイト(燐灰石)Ca5(PO4)3(F,Cl,OH)1は、カルシウムとリンの結晶で、ミネラルショーなどでは、青緑の柱状の結晶がよく見られます。モース硬度5で非常に傷がつきやすいためにあまりジュエリーに用いられることはありませんが、モゴック鉱山などでアパタイトを見た時には、アクアマリンかな…と思った記憶があります。そのアパタイトがルビーの中にインクルージョンとして入ると、まるでアメーバーのような形になります。そして色も無色透明になり、何となくひょうきんな形のミャンマー産ルビーのインクルージョンのほとんどは、このアパタイトです。同じカルシウムの結晶でも、カルサイト(方解石) CaCO3がルビーの中に入ると、木の切り株のような形で結晶の形が分かりやすいのが特徴です。ミャンマー産ルビーが、太古に海の中で生きて、海底に堆積した生命のカルシウム、堆積岩を母岩として結晶するためにカルシウムがルビーの結晶内に取り込まれることが多い。大自然の不思議な法則を感じます。宝石品質判定のクオリティスケール上でみた場合、美しさ「B」美しいもの、色の濃淡「#4」、品質を3つのゾーンに分けた場合、ジュエリークオリティ(高品質)です。アクセサリーのワンポイントや、エタニティリングなどに使うと、キラキラとした輝きがジュエリーを引き立てると思います。
ルビーの内包物
天然ルビーは、自然の恵みであり唯一無二の個性を持っています。それぞれの結晶の中に内包されるインクルージョンはそのルビーの個性を表します。またこのインクルージョンは、原産地、処理の有無を判定する際の重要な手がかりとなります。
この記事を書いた人
森孝仁
株式会社モリス 代表取締役社長