モリスルビー22SR0148
カラット 0.20ct
Origin(産地) Myanmar
Quality(品質) Jewelry
Size(サイズ) 3.6/3.2/1.9
ルビーの特徴
ラウンドに近いオーバル型、驚くほど高い透明度とキリッと引き締まった感じのする質の結晶とほんの少し青味を感じさせる色調と高い彩度、更にバランスのプロポーションが特徴的なレベルの高い天然無処理で美しいミャンマー産ルビーは、中北部の中山間地域にあり歴史的に有名なルビー鉱山モゴック(Mogok)で産出されました。非常に上質な結晶をヤンゴンでオーバル型の輪郭、クラウン側にスターのファセット、パビリオン側にステップのファセットをつけ、磨きました。テーブルの大きさ、クラウン側とパビリオン側の割合も含め上述の通りバランスが良くパッと見ただけでなく、よく見ると、益々その素晴らしさが分かるようなルビーです。サイズは、縦3.6㎜/横3.2㎜/深さ1.9㎜、重さは0.20ctで、天然無処理で美しいミャンマー産ルビーとしては、普通のサイズですが、一般的なイメージから見ると少し小粒です。さて、このルビーを宝石品質判定のクオリティスケール上で見た場合、美しさは「S」輝きがあり特に美しいもの、色の濃淡は「#4.5」、クオリティーを3つのゾーンで分けた場合、ジュエリークオリティ(高品質)です。しかし、縦横3.5㎜ぐらいの大きさから考えると「#4.5」は、最高の色の濃淡かも知れません。サイズと色の濃淡の関係について、何度か説明をしてきましたが、ルビーは大きさによって見方に調整が必要です。1ctサイズの基準で見た場あり、#4.5はジュエリークオリティですが、このサイズであれば、間違いなくジェムクオリティとして見た方が正確だと思うのです。さて、このルビーを産出したモゴックへは、同国第二の都市マンダレーから北へ自動車で2時間も走ると山々が連なる山岳地帯に入ります。そこから更に曲がりくねったカーブを1000回クリアするとモゴック鉱山の入り口に到着します。最北部カチン州にある幻のルビー鉱山ナヤン(Nam-Ya)もそうですが、まるで、人間が来るのを拒んでいるかのような険しい所で産出します。もし、人間がアクセスしやすいところにルビーの鉱山があったとしたら…あっという間に資源が枯渇して、今はルビーが無くなっていたでしょう。
ルビーの内包物
天然ルビーは、自然の恵みであり唯一無二の個性を持っています。それぞれの結晶の中に内包されるインクルージョンはそのルビーの個性を表します。またこのインクルージョンは、原産地、処理の有無を判定する際の重要な手がかりとなります。
この記事を書いた人
森孝仁
株式会社モリス 代表取締役社長