モリスルビー22SR0105

 

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モリスルビー22SR0105

カラット 0.20ct
Origin(産地) Myanmar
Quality(品質)
Size(サイズ) 3.6/3.3/2.1

ルビーの特徴

青味を感じさせながらもしっかりと赤の色調が強く、慣れた人でなければルーペを使ってもインクルージョンを探すのが難しいぐらい高い透明度の結晶は、ミャンマー中北部の中山間地域にあるルビー鉱山モゴック(Mogok)で発掘されたルビーをヤンゴンで磨きました。磨いたのはモリスルビーを20年以上磨き続ける職人ゾーミンチョーです。10時方向に少し生地不足を残しながらも縦3.6㎜/横3.3㎜/深さ2.1㎜のサイズで絶妙に、原石の持つ潜在力を引き出すところは、さすがです。手の上に乗せて、少し動かしていただくとキラキラとした輝きが結晶の奥から湧き上がってくるのが確認いただけると思います。重さは、0.20ctと小粒ですが、ピリッとした存在感のある天然無処理で美しいミャンマー産ルビーです。このルビーを宝石品質判定のクオリティスケールを照らし合わせて観た場合、美しさは「A」輝きがあり美しいもの、そして色の濃淡は「#4.5」、その上で、クオリティスケールと3つのゾーンGQ/JQ/AQに分けると、JQジュエリークオリティ(高品質)になります。注意が必要なのは、この3ゾーンに分ける作業は「等級付け」ではありません。宝石品質判定の仕組みを考案された諏訪恭一会長は、「大自然の造形美である唯一無二の結晶の個性を伝え価値判断するためのモノサシ」とおっしゃられますが、私も全くその通りだと感じます。モリスが、ミャンマー最北部カチン州のナヤン鉱山でルビーを採掘しているとき、採掘されたばかりの原石を宝石品質判定のクオリティスケール上に並べたことがあります。その時に感じたことは、モノサシ(クオリティスケール)がなければ人の感性は働かないということでした。優劣をつけるために等級付けの視点で原石を見た場合、本質的なところが置き去りになって比較に終始してしまうのです。色調、透明度、彩度…原石の場合は形もそれに加わります。それぞれを別に分けて順番に並べると、4番目から10番目ぐらいまでの原石の順位は入れ替わり続けます。どれが良いのか?全く分からなくなります。しかし、気付いたのは、頂点にくる原石が入れ替わりませんでした。理由を考えても、その時は分からなかったのですが、研磨してみて分かったのは、私が探していた好きなルビーだったのです。いろいろな要素が、すべてが合わさって美しいと感じるのが人の感性であり、それを横軸にしたのがクオリティスケールの「美しさ」なのです。数値化して分かるものではありません。

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ルビーの内包物

天然ルビーは、自然の恵みであり唯一無二の個性を持っています。それぞれの結晶の中に内包されるインクルージョンはそのルビーの個性を表します。またこのインクルージョンは、原産地、処理の有無を判定する際の重要な手がかりとなります。

この記事を書いた人

森孝仁
株式会社モリス 代表取締役社長

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