モリスルビー22SR0065
カラット 0.22ct
Origin(産地) Myanmar
Quality(品質)
Size(サイズ) 3.4/3.3/2.5
ルビーの特徴
サイズから考えると最適な色の濃淡と少しだけ変形したラウンド型のミックスドカット、結晶の奥から湧き上がってくる輝きが特徴的な天然無処理で美しいミャンマー産ルビーは、世界的に有名なルビーの産地モゴック(Mogok)で発掘された小さな真ん丸の結晶、ヤンゴンの研磨職人ゾーミンチョーが原石の潜在力をうまく引き出してくれました。そのサイズは、縦3.4㎜/横3.3㎜/深さ2.5㎜、縦横と深さの寸法のバランスも最適です。下の写真、インクルージョン(内包物)の顕微鏡拡大写真をご覧いただきたいのですが、ルチルの針状結晶が細かく整列して並んでいることから「シルク」と呼ばれるもの、アパタイトと思われる気泡のように見える結晶インクルージョン、いずれも加熱などの人為的な処理がされていないもの、そして糖蜜状組織と、天然無処理で美しいミャンマー産ルビーの特徴が一目でわかります。このルビーを宝石品質判定のクオリティスケール上で見た場合、美しさは「A」輝きがあり美しいもの、色の濃淡は、前述の通り「#5」です。そしてこのルビーをクオリティスケール上で、GQ/JQ/AQの3つのゾーンのどこに入るか?で見た場合GQジェムクオリティ(最高品質)に入ります。0.22ctと非常に小粒ですが、本格的な品質のルビーです。今日のルビーでは、このルビーのように数ミリのサイズ(0.1ct~0.2ct)から10mmを超える(5~6ct)の大きなものまで、同じようにそれぞれの特徴を説明しています。サイズが違ってもそれぞれのルビーには、それぞれの特徴があり千差万別、個性があることは、ご存じの通りですが、重要なのは、3ゾーンに分けて、それぞれの品質ごと、そしてサイズごとに需要と供給のバランスを見ていくことです。宝石が結晶する時の環境には、火成岩、ペグマタイトや熱水鉱床や変成岩などがありますが、その中で一番大きな結晶が育ちにくいのが変成岩という環境です。天然無処理で美しいミャンマー産ルビーの場合は、その中でも最も産出しにくい「接触変成岩起源」です。そのことから、サイズが少し大きくなるだけで価値が大きく変わっていきます。他の宝石の種類であれば、1ctぐらいのサイズは普通に見ることができますが、天然無処理で美しいミャンマー産ルビーの場合は、1ct以上のサイズで、それもGQは、ほとんどご覧になれないと思います。非常に希少性が高いのです。
ルビーの内包物
天然ルビーは、自然の恵みであり唯一無二の個性を持っています。それぞれの結晶の中に内包されるインクルージョンはそのルビーの個性を表します。またこのインクルージョンは、原産地、処理の有無を判定する際の重要な手がかりとなります。
この記事を書いた人
森孝仁
株式会社モリス 代表取締役社長