モリスルビー22SR0094
カラット 0.10ct
Origin(産地) Myanmar
Quality(品質)
Size(サイズ) 3.0/2.9/1.6
ルビーの特徴
深紅の色調と高い透明度と彩度とほぼ真円に近い形が特徴的な天然無処理で美しいミャンマー産ルビーは、中北部の中山間地域にあるルビー鉱山モゴック(Mogok)で発掘された丸い原石を前述の通りラウンド型ミックスドカットに磨きました。ほんの少し縦横のサイズに対して深さが不足している感じがしますが、十分に許容範囲であり、「顔」の大きいルビーです。このルビーを宝石品質判定のクオリティスケール上で見た場合、美しさは、その色調のすばらしさ、透明度の高さから「A⁻」、(-)の表示がついているのは、あと0.3㎜ほど深さがあれば、素晴らしい輝きが表現できていただろうという部分ですが、前述のとおり重さよりも大きく見えるという面もあります。色の濃淡は「#5」、プロポーションを考えるとベストな濃さだと思います。そしてこのルビーをクオリティスケール上で、GQ/JQ/AQの3ゾーンに分けると堂々のGQジェムクオリティ(最高品質)になります。さて、世の中には、この小粒なサイズで、天然無処理で美しいミャンマー産ルビー、それもGQジェムクオリティだと保証されるルビーは、モリスルビーだけです。天然無処理であると保証するためには、原石からのトレーサビリティに加えて顕微鏡拡大検査によって、加熱処理や鉛ガラス充填、ボラックス化合物などの残留物質の確認が必要です。このルビーのように0.10ctのルビーにその検査を行うために鑑別業者などの第三者に分析を依頼するとルビーの値段よりも高くなってしまうのでナンセンスであることがその理由です。モリスは、23年前からミャンマーに現地法人があり、2004年には、中北部のモゴック、最北部のナヤン鉱山に入り、2007年からは自社のスタッフが自らルビー鉱山に滞在し、ルビーの採掘を行いました。原産地に買い付けに出かけた…という話は良く聞きますが、実際に採掘を行うことは、地質調査から始まり、採掘機材設備の導入、採掘権の入札と確保、鉱夫の手配、スタッフの居住環境、そして採掘された原石の品質判定、はたまたスタッフの食料の確保、中山間地域でのスタッフの安全確保、もちろん言葉の問題もあります。そして原石を研磨する工房と鑑別と品質判定をする研究所の設立まで自社で行う必要があります。研磨された完成品を現地ヤンゴンのマーケットに仕入れに行くことと比較するとコストや許可を含め多くの問題をクリアし続けなくてはならないため、異次元に困難ですが、今でもヤンゴンにいるイエッチョー、そして今はモリス銀座店で居るミヨテの頑張りがあって、小粒であっても、品質保証書がついた天然無処理で美しいミャンマー産ルビーが実現しています。
ルビーの内包物
天然ルビーは、自然の恵みであり唯一無二の個性を持っています。それぞれの結晶の中に内包されるインクルージョンはそのルビーの個性を表します。またこのインクルージョンは、原産地、処理の有無を判定する際の重要な手がかりとなります。
この記事を書いた人
森孝仁
株式会社モリス 代表取締役社長