モリスルビー23MY0008
カラット 0.07ct
Origin(産地) Myanmar
Quality(品質)
Size(サイズ) 2.5/2.5/1.6
ルビーの特徴
23MY0008
ほんの少し紫味を感じさせながら本格的なルビーの色調、高い透明度と彩度、そして時計4時から5時方向にある生地不足を上手く研磨し残した姿が特徴的な天然無処理で美しいミャンマー産ルビーは、同国最北部にある幻のルビー鉱山ナヤン(Nam-Ya)で発掘された小粒で丸い原石をラウンド型のブリリアントカットに磨きました。サイズは縦横2.5㎜/深さは1.6㎜、重さは0.07ctの小粒なメレサイズですが、前述の通り、本格的なルビーの格を感じさせます。(少し歪んだラウンド型が天然無処理で美しいルビーらしく感じます)そしてこのルビーを宝石品質判定のクオリティスケール上で見た場合、美しさは「A」輝きがあり美しいもの、色の濃淡は「#5」、サイズから考えると濃さとしては十分で最適といえるかもしれません。そして品質をGQ/JQ/AQの3つのゾーンに分けた場合GQジェムクオリティ(最高品質)です。小粒で最高品質の天然無処理で美しいミャンマー産ルビーは、モリスのルビーとダイヤモンドのエタニティリングによく使われます。このようなルビーだけを5個使って作ったモリスのエタニティリングは、モリスのホームページでも紹介させていただいていますが5個すべての品質を合わせることは至難の業です。まず、最初に色の濃淡で合わせていくのですが、色の濃淡があっていても、デイライト(日光と同じ白色光)、蛍光灯、白熱灯、LEDなど光源によって、また日光であっても時間や天候によって、5個のルビーがそれぞれ違う反応をするため、デイライトの下で、表情を合わせたとしても、別の光源の下でみたらバラバラの品質に見えてしまうことがあります。そして更に時間をかけ、色調と色の濃淡の両方を合わせてみるのですが、それぞれのルビーが、光源を変えた時に同じ反応をするとは限りません。白熱灯の下で異常に赤く輝きだすルビーがあったと思ったら、他の光源では、あまり元気がなかったり、ルビーが苦手な蛍光灯の下でキラキラと頑張っていたルビーが、デイライトの下では、元気がなくなって平均的になったりすることがあります。私たち人間と同じようにそれぞれのルビーには個性があります。天然無処理で美しいミャンマー産ルビーだけでエタニティリングをつくるのは、SMAPじゃないですが、5人すべての個性を合わせる必要があり、結構難しい仕事です。
ルビーの内包物
天然ルビーは、自然の恵みであり唯一無二の個性を持っています。それぞれの結晶の中に内包されるインクルージョンはそのルビーの個性を表します。またこのインクルージョンは、原産地、処理の有無を判定する際の重要な手がかりとなります。
この記事を書いた人
森孝仁
株式会社モリス 代表取締役社長