モリスルビー23MY0010

 

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モリスルビー23MY0010

カラット 0.06ct
Origin(産地) Myanmar
Quality(品質)
Size(サイズ) 2.4/2.4/1.5

ルビーの特徴

カチッと引き締まった感じを感じさせる褐色味を含んだ色調と顕微鏡を使ってもインクルージョンを探すのに苦労するぐらいの高い透明度の高い結晶をラウンド型のブリリアントカットに磨きました。彩度という面では普通ですが、プロポーションが良いのでキラキラとした輝きが結晶の奥から湧き上がってきます。サイズは、縦横2.4㎜/深さ1.5㎜と縦横の寸法に対する深さ(62.5%)の割合は最適です。それが力強いテリにつながっています。産出した鉱山はミャンマー最北部カチン州にある幻のルビー鉱山ナヤン(Nam-Ya)、すべての鉱区が漂砂鉱床であるナヤン村には、モリスが一番最初に採掘に関わったクンザイン鉱区をはじめ、ザッポー、ワブー、ナヤセイク、マノウ等々、ルビーを産出する鉱区がありますが前述の通りすべて漂砂鉱床(セカンダリーソース)で、真っ白い母岩と一緒に発掘される一次鉱床(プライマリーソース)は、まだ見つかっておらず謎の多いルビー鉱山ですが、モゴック(Mogok)と同じようにピジョンブラッドルビーを産出します。ダイヤモンドの鉱山でも同じだと聞いたことがありますが、漂砂鉱床の鉱区の方が原石の品質が高い傾向があります。これはルビーにしろ、ダイヤモンドにしろ結晶した母岩を離れた後、地表で私たちに出会うまで、自然の浸食作用で土砂などに揉まれて、割れ欠けやインクルージョンがあって結晶の弱くなっている部分などが外れたり、削られたりするからだと思います。水晶のような硬度の低い結晶はバラバラになって砂になっていきますが、ルビーやダイヤなどの硬い鉱物は、そのまま残って私たちの前に現われる訳です。小粒で品質が高いのが特徴です。
このルビーもその漂砂鉱床であるナヤン産ルビーらしく、小粒で丸くなった原石を磨きました。宝石品質判定のクオリティスケール上でみた場合、美しさは「A」輝きがあり美しいもの、色の濃淡は「#4.5」、3つのゾーンに品質を分けた場合、JQジュエリークオリティ(高品質)です。大切なアニバーサリーなどで使うジュエリーのワンポイントとして活躍してくれると思います。

ルビーの内包物

天然ルビーは、自然の恵みであり唯一無二の個性を持っています。それぞれの結晶の中に内包されるインクルージョンはそのルビーの個性を表します。またこのインクルージョンは、原産地、処理の有無を判定する際の重要な手がかりとなります。

この記事を書いた人

森孝仁
株式会社モリス 代表取締役社長

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