モリスルビー13JL0091

 

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モリスルビー13JL0091

カラット 0.33ct
Origin(産地) Myanmar
Size(サイズ) 4.0/3.9/2.7

ルビーの特徴

青味を帯びたピンキッシュな色調と高い透明度、そして丸い形が特徴的な天然無処理で美しいミャンマー産ピンキッシュルビー(ピンクサファイア)は、同国の最北部カチン州の州都ミチナから自動車で6時間ほど山道を走ったところにある鉱山ナヤン(Nam-Ya)で産出されました。2000万年前に、ミャンマーの地下40㎞の深くで、マグマと接触して変成した岩石の中で結晶したルビーの原石が、地殻の変動によって地表まで上がってきて、土砂に揉まれて母岩から外れたルビーの原石が土砂の中に埋もれた状態にあって、それを水の力を使って土砂と原石を分けながら採掘することを漂砂鉱床といいますが、そこで産出する原石は、母岩から直接発掘する一次鉱床と比較すると小さく品質が高いのが特徴です。ナヤン鉱山はすべて漂砂鉱床なので、もう一つの天然無処理で美しいルビーが産出するモゴック鉱山と比較すると小粒で丸くなった原石が多いのが特徴です。その丸くて小粒でピンク色の原石をラウンド型のミックスドカットに磨きました。サイズは、縦4.0㎜/横3.9㎜/深さ2.7㎜、重さは0.33ctです。宝石品質判定のクオリティスケール上でみた場合、美しさ「B」美しいもの、少し青味(紫味)が強く純色からは離れていますが、結晶はとても透明度が高く、彩度も悪くないので、この判断です。色の濃淡は「#3」ルビーとしては、すこし淡い感じがしますので、ピンキッシュルビーと呼びたいと思います。そして品質を3つのゾーンに分けた場合、JQジュエリークオリティ(高品質)です。そして是非ご覧いただきたいのが、顕微鏡を使ってこのピンキッシュルビーの内部を拡大して撮影したインクルージョンの写真です。黄色味を帯びたきれいなパルガサイトかまたはアパタイトの結晶と思われるインクルージョンが入っていますが、宝石ルビーの中に、宝石が輝いている姿を是非、ご覧いただきたいと思います。そして、それは天然無処理で美しいミャンマー産ルビーの証でもあります。

ルビーの内包物

天然ルビーは、自然の恵みであり唯一無二の個性を持っています。それぞれの結晶の中に内包されるインクルージョンはそのルビーの個性を表します。またこのインクルージョンは、原産地、処理の有無を判定する際の重要な手がかりとなります。

この記事を書いた人

森孝仁
株式会社モリス 代表取締役社長

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