モリスルビー13JL0098

 

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モリスルビー13JL0098

カラット 0.42ct
Origin(産地) Myanmar
Size(サイズ) 4.9/4.0/2.3

ルビーの特徴

若干青味を帯びた色調、そしてシルクインクルージョンが多く入っていることにより透明度が低く、すこしようかんのようでキラキラとした輝きがないところが残念な天然無処理のミャンマー産ルビーです。産出は、同国最北部カチン州にある高品質なルビーを産出することで知られるナヤン(Nam-Ya)です。ピジョンブラッドルビーを産出する鉱山は、南に500㎞程移動したところにあるモゴック(Mogok)があり、この二か所は最高のルビーを産出します。モリスミャンマーは、このナヤン鉱山を2007年から2011年まで、モリスのイエッチョー率いる鉱山開発チームが採掘をしていました。このルビーの原石もその時に発掘したモノで、ミヨテがナヤンからヤンゴンまで運んできて、そしてゾーミンチョーがヤンゴンの工房で研磨しました。サイズは縦4.9㎜/横4.0㎜/深さ2.3㎜、重さは0.42ctです。縦横の寸法のバランスがよくいいプロポーションです。しかし、前述の通り形が良くても結晶の透明度が高くないため、輝きが弱いのが残念なところです。このルビーを宝石品質判定のクオリティスケールの上でみた場合、美しさは「D」美しさに欠けるもの、色の濃淡は「#3」、クオリティスケールを3つのゾーンに分けると、AQアクセサリークオリティになります。美しさに欠けるルビーを今日、ご紹介している理由は、このルビーの品質でも産出される原石の全体から見たら美しい方だということです。だからイエッチョーが採っておいたのです。そしてモリスミャンマーでは、原石を研磨したらすぐに品質判定とインクルージョンの拡大写真撮影をその場で行います。今日のルビーは、その当時に研磨したルビーをご紹介しています。(今現在は、ミャンマーの政情が不安定なためモリスミャンマーの工房は閉鎖しています)立派なルビーですが、美しさに欠けるものは、やはり天然無処理だったとしても宝石としての価値はあまり高くありません。しかし、思い出を詰め込んで次の世代に受け継がれる時に、人工合成石や加熱処理石のように、それが分かったら「きれいだから価値が高いと思っていた!」とショックを受けることはありません。見た目のままなので、査定価格が驚くほど高いかも…という期待はしないはずです。ガッカリするのは、価値が高いと思っていたモノの査定金額が、驚くほど低かった時です。あまり多くは居られないかも知れませんが、手の上に乗せてみて、いいなと感じた方には是非、おススメしたいと思います。値段はAQアクセサリークオリティ…驚くほどお安いはずです。

ルビーの内包物

天然ルビーは、自然の恵みであり唯一無二の個性を持っています。それぞれの結晶の中に内包されるインクルージョンはそのルビーの個性を表します。またこのインクルージョンは、原産地、処理の有無を判定する際の重要な手がかりとなります。

この記事を書いた人

森孝仁
株式会社モリス 代表取締役社長

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