モリスルビー23MY0195
カラット 0.08ct
Origin(産地) Myanmar
Size(サイズ) 2.5/2.5/1.6
ルビーの特徴
小粒だがかなり離れたところからでも「キラッ」と鋭い輝きを放つ天然無処理で美しいミャンマー産ルビーは、モゴック鉱山で発掘された原石をラウンド型のブリリアントカットに磨きました。インターネットや書物で出回る写真では、モゴック鉱山での採掘は白い大理石を掘削しながら行う一次鉱床(プライマリーソース)のイメージが強いのですが、ほとんどは漂砂鉱床(セカンダリーソース)です。ナヤン鉱山と同じように長い浸食作用によって母岩から外れたルビーの結晶が長い年月、土砂に揉まれ、日本酒で例えると「大吟醸」で使われる酒米のような姿(芯の強いところだけ残った姿)で出現します。小粒なものが多いのですが、一次鉱床で発掘される原石と比較すると品質が高く、丸くなっているのが特徴で、ラウンド型に向いています。さて、原石の形が良かったためにほぼ真円のラウンド型に磨かれたこのルビー、サイズは直径2.5㎜/深さ1.6㎜と縦横の寸法に対する深さの割合もベスト、重さは0.08ctと前述の通り小粒ですが、実際のサイズよりも大きく見えて存在感があります。宝石品質判定のクオリティスケール上でみた場合、美しさ「A」輝きがあり美しいもの、色の濃淡「#3」少し淡くピンキッシュな輝きを発しています。直径2.5㎜のサイズを考え合わせるとコクのある#6の濃さよりも、こちらの淡いキラキラした感じが好きだという方も多いので、まずは手の上に乗せてみて「好きかどうか?」を感じていただきたいと思います。そして、クオリティスケール上でGQ/JQ/AQの3つのゾーンに分けると、JQジュエリークオリティ(高品質)になります。ルビーは、人為的に加熱などの処理をして美しさを改良するのが一般的なので、他の宝石と比べても超高級宝石というイメージは強くありませんが、天然無処理で美しいミャンマー産ルビー四大宝石の中の頂点、最高級宝石です。世の中にあるダイヤモンドのほぼすべてが天然無処理であるのに対して、ルビーはその逆です。天然無処理を探してもほぼないはずです。(非加熱ルビーというのとは、少し違います)結婚指輪や還暦のお祝いなどで使うジュエリーで使っていただきたいと思います。直径2.5㎜でも必ずコレクターズアイテムになっていくはずです。それだけ少ないモノなのです。
ルビーの内包物
天然ルビーは、自然の恵みであり唯一無二の個性を持っています。それぞれの結晶の中に内包されるインクルージョンはそのルビーの個性を表します。またこのインクルージョンは、原産地、処理の有無を判定する際の重要な手がかりとなります。
この記事を書いた人
森孝仁
株式会社モリス 代表取締役社長