モリスルビー23MKSR00
カラット 1.06ct
Origin(産地) Myanmar
Size(サイズ) 6.1/5.1/3.9
ルビーの特徴
力強さを感じる赤い色調、目視でも見えるきれいなクリスタルインクルージョンはあるが、高い透明度のクリアな結晶、そして高い彩度、1ctを超える希少な天然無処理で美しいミャンマー産ルビーです。生地を少しでも残そうと丁寧にファセット(切子)面をつけて磨いたために少し歪んだ形のオーバル型ミックスドカットに仕上がりました。サイズは縦6.1㎜/横5.1㎜/深さ3.9㎜、縦横の寸法と深さの割合はちょうどいいバランスです。そして重さは、堂々の1.06ctです。宝石品質判定のクオリティスケール上でみた場合、美しさは「A」輝きがあり美しいもの、コクのある赤色と高い彩度により結晶の奥からキラキラとした輝きが湧き上がってきます。色の濃淡は「#5」、品質を(GQ/JQ/AQ)の3つのゾーンに分けた場合、GQジェムクオリティ(最高品質)になります。ルビーは、四大宝石の中で最も歴史の古い宝石ですが、最も希少で、そして難しい宝石ともいわれています。その理由は、上述の通り、四大宝石の中でも一番産出量が少ないこと、そして同じ赤色で、よく似たものがあまりにも多い宝石になってしまいました。また、昔から、これも希少性が高かったことから、よく似たものをルビーと呼んだ歴史もあります。スピネルやルベライトをルビーとして売られた形跡もあります。また市場で爆発的に売れた初めての人工合成石(今では宝石として扱われることはありませんが…)がルビーを模したのもであったこと…そしてまた、天然由来であるものの、今から50年前から販売されたほとんどのルビーには、人為的に美しさを改良するために加熱などの処理が行われましたので、「ルビー」と聞いても珍しい宝石だと感じる方はおられなくなったと思います。しかし今も昔も天然無処理で美しいミャンマー産ルビーはお宝の頂点にあります。1gで数億円もする物質は地球上にあまりないと思いますが、天然無処理で美しいミャンマー産ルビーの場合は、もちろん、その中でも最高品質に限られますが…その大きさで欧米の高級美術品のオークションで落札されます。
ルビーの内包物
天然ルビーは、自然の恵みであり唯一無二の個性を持っています。それぞれの結晶の中に内包されるインクルージョンはそのルビーの個性を表します。またこのインクルージョンは、原産地、処理の有無を判定する際の重要な手がかりとなります。
この記事を書いた人
森孝仁
株式会社モリス 代表取締役社長