モリスルビー13JE0008
カラット 0.45ct
Origin(産地) Myanmar
Size(サイズ) 4.8/3.5/2.9
ルビーの特徴
優しく柔らかい感じの雰囲気と整ったプロポーション、ほんの少し紫味を感じさせる色調と細いシルクインクルージョン(ルチルの針状結晶が絹を編んだような模様で内包される)が、ちょうど良い密度で入ることで優しく輝く天然無処理で美しいミャンマー産ルビーは、同国最北部カチン州のナヤン(Nam-Ya)ルビー鉱山で、モリスミャンマーの鉱山開発をしていたイエッチョーが発掘しました。その原石を今は日本のモリス銀座店で勤務するミヨテがオリエンテーション(赤色のコランダムルビーの場合、結晶が成長する時に軸があり、原石を研磨する時に光学効果を発揮する方向を見極めるのがとても大切であり、その作業をオリエンテーションといいます)を決めて、同じくモリスミャンマーの研磨職人、ゾーミンチョーがオーバル型のミックスドカットに磨きました。サイズは縦4.8㎜/横3.5㎜/深さ2.9㎜、重さは0.45ctです。小粒なものが多く産出するナヤン産ルビーとしては、かなり立派なサイズです。そしてこのルビーを宝石品質判定のクオリティスケールの上でみると、美しさ「A」輝きがあり美しいもの、前述の通り、シルクインクルージョンが薄っすらと内包されていることにより、優しい感じで光が結晶の中で留まることで全体的に優しい輝きを放ちます。内包物が無い方が良いと考えるのはダイヤモンドであり、カット研磨の技術で、光の反射を上手く調整して美しさを調整しますが、ルビーの場合は、原石の持つポテンシャルがほぼすべてを決めてしまいます。オリエンテーションを決める職人も磨く職人もそれが良く分かっています。このルビーは、上述のように人で例えるなら、キレイなのに自己主張せず一緒にいて疲れないような印象です。天然無処理で美しいミャンマー産ルビーは、結婚指輪を含めた人生の大切なアニバーサリーなど重要なイベントで贈るジュエリーに使っていただきたいと思います。いつか、思い出がキラキラと輝きだすはずです。一般的に流通するルビーは、人為的に美しさを改良するために加熱などの処理が行われていますので、(非加熱ルビーと呼ばれる「加熱された痕跡が認められない=No indication of heating」というのはありますが、品質を保証するものではありません)何年かして鑑別するルールが変わると分析結果が変わることがありますので、それを売るお店に品質保証してもらうのが良いでしょう。
ルビーの内包物
天然ルビーは、自然の恵みであり唯一無二の個性を持っています。それぞれの結晶の中に内包されるインクルージョンはそのルビーの個性を表します。またこのインクルージョンは、原産地、処理の有無を判定する際の重要な手がかりとなります。
この記事を書いた人
森孝仁
株式会社モリス 代表取締役社長