モリスルビー22DR0042

Contents

モリスルビー22DR0042

カラット 0.09ct
Origin(産地) myanmar
Size(サイズ) 2.6/2.6/1.9

ルビーの特徴

蛍光性の強い明るい結晶の天然無処理で美しいミャンマー産ルビーは、同国最北部にある漂砂鉱床ナヤン(Nam-Ya)で発掘された原石をヤンゴンでラウンド型ブリリアントカットに磨きました。直径2.6㎜と小さな一粒ですが、他の産地のルビーとは全く違う環境で結晶しました。接触変成岩起源と呼ばれる環境ですが、2000万年前に40㎞ともいわれる地下深くの環境です。5億年前に生きた生物のカルシウム分が海底に堆積岩として岩石になりました。その堆積岩を元々南極とつながっていたインドのプレートが北上する時に、ブルドーザーのように北へと押し上げて行きました。その後、ユーラシア大陸と衝突し、一部はヒマラヤ山脈へ、一部は沈み込んでいくプレート共に地下へと潜っていきました。そして地下深くでマグマと接触し大理石になりました。ミャンマー産ルビーはその大理石に抱かれて結晶化した宝石なのです。想像も絶する長い時間と自然環境の偶然が重なって目の前に表れていると思うと、この大きさ(サイズは前述の通り直径2.6㎜/深さ1.9㎜、重さは0.09ct)でも奇跡的なものを感じます。若干の青味を帯びた色調と高い透明度(インクルージョンを観ているとこのルビーが結晶した時のことを感じます)、そしてなによりも蛍光色に輝く彩度の高さが特徴的です。私たち人間が存在する遥か以前の生命の存在と、まるで生きているかのように動き続ける母なる地球の活動が生み出した大自然の造形美を前にして、私があれこれ判定する立場にあるのか?…と時々感じますが、このルビーを持つ方の気持ちを考えると、ちょっと偉そうだな…と感じながら品質の判定をしています。すべての天然無処理で美しいミャンマー産ルビーは唯一無二の「個性」、たった一つの「お宝」であり、並べて比べて優劣をつけるべきではない、と分かった上で、宝石品質判定のクオリティスケール上でみた場合、美しさは「A」輝きがあり美しいもの、色の濃淡「#3.5」、プロポーションの良さから、3.5よりも濃く見えると思います。そして品質を3つのゾーン(GQ/JQ/AQ)に分けるとJQジュエリークオリティ(高品質)になります。奇跡の宝石は、これからもずっと変わらない価値を持ち続けるでしょう。ブライダルリングやアニバーサリーの記念など、人生で大切な時のジュエリーに使っていただきたいと思います。

ルビーの内包物

天然ルビーは、自然の恵みであり唯一無二の個性を持っています。それぞれの結晶の中に内包されるインクルージョンはそのルビーの個性を表します。またこのインクルージョンは、原産地、処理の有無を判定する際の重要な手がかりとなります。

Contents
閉じる