日本では、ジュエリーや靴、バック、帽子、手袋など身に着けるもの全般を「装身具」と呼びます。
その中でも、素材に金、プラチナ、銀や宝石などを使った宝飾品が一般的にジュエリーと呼ばれています。
この記事では装身具を着けるとき、楽しむ時に役に立つ「指輪」「ネックレス」「イヤリング・ピアス」などアイテムを詳しく説明します。
なぜジュエリーは誕生したのか?
なぜジュエリーは誕生したのでしょう。人類にとって最古の装身具は、貝や動物の牙などに穴を開けたビーズだといわれています。厳しい自然の中で死と隣り合わせに生きていた人類の先祖は、猛獣の強さにあやかりたい、危険から身を守りたいという切なる願いを込めて身に着けたのでしょう。
ジュエリーの起源はそのほかの説もあります。
- 自らが属する集団の証として身に着けた
- 集団の中で自分を主張するために
- 綺麗なものを好む遊び心から
装身具の種類
装身具の中で主なジュエリーは以下の4つがあります。
- 指輪
- エンゲージリング・マリッジリング
- ネックレス
- ブローチ
- イヤリング・ピアス
指輪について
指輪は着けているところを自分で見られるため、自分を励ますパワフルなジュエリーに相応しいアイテムです。
また、婚約や結婚など人生の大切な節目と深く関わる特別なジュエリーと言えます。最古の婚約指輪は実はルビーでした。
正統派のルビーの婚約指輪についてはこちらで詳しく解説しています。
古代エジプト時代にはすでに指輪は存在しており、遺跡からは書類にサインを付けるための「印象指輪」や、再生と復活の象徴スカラベを宝石に刻んだ指輪も見つかっています。
ヨーロッパで指輪はキリスト教文化と結びつき、祭礼の時に聖職者が必ず身に着けるジュエリーとなりました。
日本の指輪のサイズの表記
日本では、指輪のサイズは「号」で表記します。
1号の指輪は内径は13㎜、内周は40.84mmで、以降は1号増えるごとに内径は約0.4mm、内周は約1.1㎜増えます。
指輪のサイズを測る時はむくみのことを考えて測る時間帯を工夫してください。
1日の中で最もむくみやすい夕方から夜にかけての時間帯は指輪のサイズは変わってしまう人もいます。
むくみの出方は人によって変わってきますので、何度か時間を変えてご自身のリングサイズを把握することをお勧めします。
エンゲージリング・マリッジリングについて
夫婦の証を表す薬指輪の指輪です。
婚約の時に新郎が新婦に贈る指輪をエンゲージリング(婚約指輪)、結婚のときに夫婦で交換する指輪をマリッジリング(結婚指輪)といいます。
ダイヤモンドのエンゲージリングは、1477年にオーストリアのマクシミリアン大公がブルゴーニュ公女のマリア妃に贈ったのが最初と言われています。
ルビーのエンゲージリングは、それよりも前の中世のころから使われていて、個人の幸せよりも宗教的な世界観による階級社会、閉塞的な世の中で暗黒の時代といわれた中世ヨーロッパに、宗教改革を起こしたルターが、修道女であったカテリーナ・ヴォン・ボラにプロポーズした時に贈ったのがルビーの指輪です。
意外と知られていない史実ですが、そのルビーの指輪は、今も町の象徴として、ドイツのライプツィヒ市の博物館の象徴的な指輪として展示され、ライプツィヒの人々の誇りになっています。
なぜマリッジリングは左手にはめるのか?
古代エジプトで信じられていた「左手の薬指には心臓までつながる愛の血管が通っている」というエピソードがルーツという説がありますが、実際のところ右手の薬指や中指にはめられている国や時代もあります。
ネックレスについて
ネックレスは首周りに着けるジュエリーの総称ですが、ネックレスの基本デザインは以下の3つです。
- チェーンタイプ:金属線を編んだり、金属パーツを連ねたネックレス。古典的なデザインは丸い輪を連ねた「あずき」と呼ばれるものです。
- 連タイプ:玉を連ねたタイプ。両端にいくにしたがって玉のサイズがだんだん小さくなるものは、「グラデュエーション」と呼ばれる。
- ペンダントタイプ:チェーンや紐などに「ペンダントトップ(ペンダントヘッド)」と呼ばれる飾りがぶら下がっているタイプ。
最も一般的なネックレスの長さは40~42㎝です。最近では留め具のない結ぶタイプのネックレスもあります。
ブローチについて
衣服にピンで留めるタイプのジュエリーの総称です。ブローチは、留める場所によって印象がガラリと変わるため、使い勝手がよいアイテムです。
ブローチのルーツはヨーロッパの北方民族が羽織った毛皮をはだけないように刺した動物の牙といわれています。ピンで留めるタイプは古代ギリシャでキトンと呼ばれた一枚布の衣服を肩で留めるためのバネ型ピンが原型です。
ブローチの基本デザインは以下の3つです。
- ダブルピンタイプ
- スティックピンタイプ
- クリップタイプ
イヤリング・ピアスについて
顔を明るく見せるために効果的なジュエリーがイヤリングとピアスです。
イヤリングは耳を飾る装身具の総称です。顔周りに近いところに着けるので、顔の印象を明るく見せます。
耳たぶを挟んで留めるタイプを「イヤリング」、耳たぶに開けた穴にポスト(針)を通してキャッチで留めるタイプを「ピアス」と区別して呼びます。耳の外部分を挟んで留める「イヤカーフ」も人気です。
まとめ
ここではさまざまなジュエリーもアイテムをご紹介しました。
これから大切な方へ贈るプレゼントの中にジュエリーを候補に入れた方もぜひ、この記事を参考にしてください。