「指輪のサイズが合わなくなったけれど、どこに持っていけば直してもらえるのだろう」と迷っている方も多いのではないでしょうか。
指輪のサイズ直しは、購入店やブランドだけでなく、百貨店やジュエリー専門店、郵送サービスでも依頼できます。ただし、依頼先によって料金や納期、対応できる素材やデザインは大きく異なります。
この記事では、京都三条に自社工房をもつルビー専門店モリスが、指輪のサイズ直しはどこでできるのかを解説し、料金相場や期間、直せない指輪の対処法まで詳しくご紹介します。
大切な指輪を傷めず、これからも安心して身に着けるために、依頼前にぜひ参考にしてください。
モリスでは、京都三条本店と東京銀座店で指輪のサイズ直しを承っています。
店舗に自社工房が併設されているからこそ、指輪のサイズ直しから、ジュエリーの修理、リフォームまで対応可能です。また、他店でご購入の指輪や譲り受けた指輪のご相談も可能です。
お見積もりは事前に提示いたしますので、まずはお気軽にご相談ください。(来店予約はこちら)
指輪のサイズ直しはどこでできる?(主な依頼先と選び方)

指輪のサイズ直しは、基本的に「購入店・ブランド」「百貨店」「ジュエリー専門店・修理専門店」「郵送サービス」などで依頼できます。
保証期間内なら購入店、購入先が分からない指輪や早めに仕上げたい指輪は、自社工房をもつ専門店がおすすめです。
ここでは、それぞれの依頼先の特徴と、状況別の選び方を解説します。
- 指輪のサイズ直しは購入店か自社工房のある専門店がおすすめ
- 購入店・ブランドに依頼するメリットと注意点
- 百貨店のジュエリー売り場に依頼するメリットと注意点
- ジュエリー専門店・修理専門店に依頼するメリットと注意点
- 郵送・ネットで依頼する方法と注意点
- 状況別:あなたの指輪はどこで直すべき?
指輪のサイズ直しは購入店か自社工房のある専門店がおすすめ
指輪のサイズ直しを依頼するなら、まずは購入店、次に自社工房をもつジュエリー専門店を検討するのがおすすめです。
購入店はその指輪の素材や構造を把握しており、保証期間内であれば無料や割引で対応してもらえる場合があります。ブランドの指輪を正規の方法で直したい方にも安心です。
一方で、購入店が分からない、閉店してしまった、保証書をなくしたというケースも少なくありません。
その場合は、職人が常駐する工房併設の専門店を選ぶと、現物を見ながら直接相談でき、外部委託よりも納期が短くなりやすいです。依頼先ごとの特徴は次の表のとおりです。
| 依頼先 | 向いている人 | 注意点 |
| 購入店・ブランド | 保証期間内の方、ブランドの方法で直したい方 | 保証期間外は割高になりやすく、3〜6週間ほどかかる場合がある |
| 百貨店 | 買い物のついでに相談したい方、窓口の安心感を重視する方 | 外部工房への委託が多く、手数料や納期が上乗せされやすい |
| 工房併設の専門店 | 購入先が不明な指輪、譲り受けた指輪、早めに直したい方 | お店ごとに技術力や対応素材に差があるため、事前確認が必要 |
| 郵送サービス | 近くに依頼先がない方、来店の時間が取れない方 | 送料や配送中の補償、サイズ測定の手間を考える必要がある |
購入店・ブランドに依頼するメリットと注意点
購入店やブランドに依頼する最大のメリットは、その指輪を最もよく知るお店に任せられる安心感です。
ブランド独自の素材の配合や刻印、デザインを熟知しているため、仕上がりのイメージのずれが起こりにくくなります。保証期間内であれば、無料や割引価格でサイズ直しを受けられることもあります。
ただし、保証期間が過ぎている場合は料金が割高になりやすく、海外の本国や外部工房へ送るため、数週間から1か月以上かかることもあります。
また、ブランドによっては自社製品以外を受け付けていないため、ほかのお店で購入した指輪は依頼できない点にも注意しましょう。
百貨店のジュエリー売り場に依頼するメリットと注意点
百貨店のジュエリー売り場や、リフォーム・リペアの専用窓口でも指輪のサイズ直しを依頼できます。
買い物のついでに立ち寄れる利便性と、百貨店ならではの丁寧な接客や安心感が魅力で、他店で購入した指輪を受け付けている窓口もあります。
一方で、百貨店では売り場に職人が常駐しているケースは少なく、提携する外部工房へ送って作業するのが一般的です。
そのため、仲介の手数料が料金に含まれたり、輸送の分だけ納期が長くなったりしやすい傾向があります。難しいデザインの指輪は、対応できるかどうかを職人に判断してもらったうえで依頼すると安心です。
ジュエリー専門店・修理専門店に依頼するメリットと注意点
ジュエリー専門店や修理専門店は、購入先を問わず指輪のサイズ直しを受け付けているお店が多いのが特徴です。
特に自社工房をもつお店では、職人が直接指輪の状態を確認し、加工方法や見積もりをその場で提案してもらえます。外部委託の中間コストがかからない分、料金や納期を抑えやすいのもメリットです。
注意したいのは、お店ごとに技術力や設備、対応できる素材に差がある点です。
修理実績を公開しているか、見積もりを事前に明示してくれるか、宝石の扱いに詳しいかを確認しましょう。ブランドの指輪の場合、正規店以外で加工すると保証が受けられなくなる可能性もあります。
郵送・ネットで依頼する方法と注意点
近くに依頼先がない方や来店の時間が取れない方は、郵送でサイズ直しを受け付けているお店に依頼する方法もあります。一般的には、Webやメールで申し込んで指輪を送り、見積もりに了承したあとで加工と返送が行われる流れです。
郵送で依頼する際は、万が一の紛失や破損に備えて、ゆうパックのセキュリティサービスなど補償付きの配送方法を選びましょう。また、来店と違って指のサイズをその場で測れないため、今ぴったりの指輪を同封する、事前にお店で測っておくなどの準備が必要です。実店舗をもち、問い合わせへの対応が丁寧なお店を選ぶと安心です。
状況別:あなたの指輪はどこで直すべき?
指輪のサイズ直しをどこで依頼すべきかは、指輪の状況によって変わります。迷ったときは、次の目安を参考にしてください。
- 保証期間内のブランドの指輪:まずは購入店やブランドに相談
- 購入先が分からない・譲り受けた指輪:工房併設のジュエリー専門店に相談
- 宝石付きの指輪や大切な婚約指輪:宝石の扱いに詳しい専門店に相談
- 近くに依頼先がない:実店舗をもつお店の郵送サービスを利用
- 購入店や他店で断られた:設備と技術のある工房に改めて相談
どの依頼先を選ぶ場合でも、事前に見積もりと納期を確認し、納得したうえで依頼することが後悔しないための基本です。
東京・京都で指輪のサイズ直しをするなら?(モリス銀座・京都三条の対応可能)

モリスで指輪のサイズ直しを検討している方は、東京銀座店・京都三条本店の両店舗でご相談いただけます。
ここでは、店舗ごとの対応内容と、宝石付きの指輪をモリスに任せていただける理由をご紹介します。
京都三条本店:自社工房で職人が直接サイズ直し
京都で指輪のサイズ直しを依頼するなら、自社工房を併設するモリス京都三条本店がおすすめです。
京都三条本店には職人歴35年以上の技術者が常駐しており、指輪の状態確認から加工、仕上げまでを外部に委託せず一貫して行います。
職人が現物を見ながら、切断する位置や地金の足し方、石留めへの影響などを判断するため、デザインを大きく崩さない方法をご提案できます。
簡単なサイズ直しであれば数日で仕上がる場合もあり、使いたい日が決まっている方は納期もご相談いただけます。京都市内はもちろん、関西圏にお住まいの方もお気軽にお立ち寄りください。
東京銀座店:簡単なもののサイズ直し
東京で指輪のサイズ直しを依頼したい方は、モリス東京銀座店でもご相談いただけます。
東京銀座店では、スタッフが指輪の状態とご希望のサイズを丁寧に確認したうえでお預かりします。東京銀座店では、新品仕上げ(磨き直し)、簡単なもののサイズ直し、リングのゆがみ直しなどに対応可能です。
お預かりの前にお見積もりを提示し、納期についても個別にご相談を承ります。お仕事帰りや銀座でのお買い物のついでにもご利用ください。
他店で購入した指輪や譲り受けた指輪も相談できる?
モリスでは、他店で購入した指輪や、ご家族から譲り受けた指輪のサイズ直しもご相談いただけます。
購入店が分からない、お店が閉店してしまった、海外で購入したといった指輪でも、まずは状態を拝見したうえで対応できるかをお伝えします。
また、ルビーだけでなく、ダイヤモンドやサファイアなどほかの宝石が付いた指輪にも対応しています。
他店でサイズ直しを断られた指輪でも、工房の設備や職人の判断によって直せる場合があります。
お母様やお祖母様から受け継いだ指輪を、今の指に合わせて身に着けたいという方も、お気軽にご相談ください。
宝石付きの指輪をルビー専門店に任せるべき理由
宝石付きの指輪のサイズ直しは、金属だけでなく宝石への影響まで考えられるお店に任せることが大切です。
サイズ直しでは溶接などで熱を加えるため、宝石の種類や処理の有無によっては、変色やひび割れが起こるリスクがあるからです。
モリスはミャンマーの鉱山に足を運び、独自の加熱実験を通じて、ルビーが熱でどのように変化するかのデータを蓄積してきました。
宝石の性質を理解したうえで、石を外す、熱から保護するといった判断ができるのは、宝石専門店ならではの強みです。
モリスの修理体制については、こちらの記事でも詳しく紹介しているので参考にしてみてください。
モリスの指輪のサイズ直しは、京都三条本店と東京銀座店で承っています。
料金は素材やデザイン、宝石の有無によって変わります。お預かりの前に必ずお見積もりを提示いたしますので、ご納得いただいてからのご依頼で安心です。
来店予約・お問い合わせはこちらから。
そもそも指輪のサイズ直しとは?(方法と仕組みを解説)

指輪のサイズ直しとは、今の指に合わなくなった指輪の内周を、加工によって大きくしたり小さくしたりすることです。
「本当にサイズだけが変わるのか」「同じ素材のまま直せるのか」と不安に思う方もいるでしょう。
ここでは、サイズ直しの基本と、具体的な方法を解説します。
指輪のサイズ直しとは?素材やデザインは変わる?
指輪のサイズ直しは、アームと呼ばれるリング部分を切断し、金属を足したり取り除いたりして内周を調整する加工です。
プラチナやゴールドの指輪であれば、元と同じ素材・同じ品位の地金で直すのが基本のため、素材が変わることはありません。
デザインについても、一般的には宝石や装飾のない手のひら側で加工するため、正面から見た印象はほぼ変わりません。
つなぎ目も溶接後に研磨するため、ほとんど目立たなくなります。ただし、全周に模様がある指輪や幅の広い指輪は、模様が途切れたりバランスが変わったりする場合があります。
なお、日本の指輪サイズは1号上がるごとに内周が約1mm大きくなります。
指輪のサイズを小さくする方法
指輪のサイズを小さくする場合は、手のひら側のアームを切断し、縮めたい号数分の地金を取り除いてから、断面をつなぎ合わせる方法が一般的です。
接合には、ロウ付けやレーザー溶接が用いられます。つないだ後は、サイズ棒に通して真円に整え、ヤスリや研磨で継ぎ目を滑らかに仕上げます。
新しい地金を足す必要がないため、大きくする場合よりも料金を抑えやすいのが特徴です。
ほかにも、指輪の内側に金属パーツを取り付けて内径を狭める方法や、シンプルな指輪を圧縮して縮める方法もありますが、圧縮による方法は大幅なサイズ変更には向きません。
指輪のサイズを大きくする方法
指輪のサイズを大きくする場合は、手のひら側のアームを切断し、広げた隙間に同じ素材の地金を継ぎ足して溶接する方法が一般的です。
継ぎ足した部分は研磨して、元のアームと段差が出ないように仕上げます。
わずかなサイズアップであれば、アームを専用の工具で叩いて伸ばす方法が取られることもあります。
ただし、叩いて伸ばすとアームが細く薄くなるため、強度が下がったり、デザインが変わったりする点に注意が必要です。
大幅に大きくする場合は、地金の量が増えて料金が上がるほか、アームの一部を作り直す「アーム交換」が必要になることもあります。
指輪を切らずにサイズを調整する方法はある?
指輪を切断することに抵抗がある方は、切らずにサイズを調整する方法も検討できます。代表的なのは、指輪の内側に小さな金属パーツを取り付けて内径を狭める方法です。
外側のデザインに手を加えないため、エタニティリングなど切断が難しい指輪にも使われます。一時的なむくみや季節による変化であれば、市販のリングアジャスターを内側に装着する方法もあります。
ただし、アジャスターは付け心地が変わりやすく、ずれて外れることもあるため、あくまで応急的な方法と考えましょう。
どうしても加工したくない場合は、チェーンに通してネックレスとして身に着けるのも一つの選択肢です。
指輪のサイズ直しは何号まで可能?
指輪のサイズ直しで変更できる幅は、一般的に前後2〜3号程度が目安とされています。
これ以上大きく変えると、アームに負担がかかって強度が下がったり、石留めのバランスが崩れたりするおそれがあるためです。
ただし、限界は指輪の素材や幅、厚み、デザインによって変わり、シンプルで厚みのある指輪ならより大きな変更に対応できる場合もあります。
大幅なサイズ変更が必要なときは、アームの一部を作り直す方法や、宝石を生かして新しい指輪に作り替える方法も検討できます。
作り替えについて知りたい方は、こちらの記事を参考にしてみてください。
指輪のサイズ直しの料金相場と期間は?

指輪のサイズ直しの料金は、小さくするか大きくするか、素材やデザイン、宝石の有無によって変わります。また、依頼先によって納期も数日から1か月以上と大きな差があります。
ここでは、一般的な料金相場と期間の目安を解説します。
指輪のサイズを小さくする場合の料金相場
指輪のサイズを小さくする場合の料金は、一般的に4,000〜が目安です。
取り除いた部分をつなぎ合わせる加工のため、新しい地金の材料費がかからず、大きくする場合より安く済むことが多い傾向にあります。
ただし、お店によって料金設定には幅があり、工房直営の専門店では数千円から、ブランドや百貨店では1万円を超えるケースもあります。
また、アームの幅が広い指輪や宝石が付いた指輪、新品仕上げを同時に依頼する場合は料金が上がります。正確な金額は指輪の状態によって変わるため、必ず事前に見積もりを確認しましょう。
指輪のサイズを大きくする場合の料金相場
指輪のサイズを大きくする場合は、加工費に加えて、継ぎ足す金属の材料費である「地金(じがね)代」がかかります。一般的には6,000円〜からが目安です。
地金代は大きくする号数や指輪の幅・厚み、素材によって変わり、号数が増えるほど料金も高くなります。
プラチナやゴールドの地金代は、その時々の貴金属相場によって変動する点も覚えておきましょう。
同じ2号アップでも、細いゴールドの指輪と幅広のプラチナの指輪では、必要な地金の量も単価も異なります。大幅に大きくするためにアーム交換が必要な場合は、さらに費用が上がります。
見積もりでは、加工費と地金代の内訳を確認しておくと安心です。
料金が高くなりやすいケースは?
指輪のサイズ直しで料金が高くなりやすいのは、加工の手間やリスクが大きいケースです。主な例は次のとおりです。
- 宝石を一度外して、留め直す必要がある
- アームの幅が広い、または厚みがある
- ピンクゴールドやコンビリングなど、溶接が難しい素材
- 全周に模様や宝石があり、特殊な加工が必要
- 変形直しや新品仕上げ、再刻印を同時に依頼する
- 保証期間を過ぎたブランドの正規修理
こうした追加作業の有無は、事前の見積もりで確認できます。見積もり後に追加料金が発生する可能性があるかどうかも、依頼前に聞いておきましょう。
複数の加工をまとめて依頼すると、割安になる場合もあります。
指輪のサイズ直しにかかる期間は?即日対応はできる?
指輪のサイズ直しにかかる期間は、依頼先によって大きく異なります。
ブランドや百貨店のように外部工房へ送る場合は3〜6週間程度、自社工房をもつ専門店なら数日から2週間程度が目安です。
クリスマスや年末、大型連休の前は依頼が集中し、通常より日数がかかることもあります。
即日対応を掲げるお店もありますが、切断・溶接・研磨という工程を丁寧に行うには一定の時間が必要です。
特に宝石付きの指輪は、石への影響を確認しながら作業するため、急ぎすぎないほうが安心です。
結婚式や記念日など使いたい日が決まっている場合は、余裕をもって依頼しましょう。料金と期間の目安は次のとおりです。
| 加工内容 | 料金の目安 | 期間の目安 |
| サイズを小さくする | 5,000〜10,000円程度 | 数日〜6週間程度 |
| サイズを大きくする | 加工費+地金代(号数・素材・相場で変動) | 数日〜6週間程度 |
| 宝石付き・特殊なデザイン | 石外し・石留め直しなどの追加料金 | 2週間以上かかる場合がある |
※一般的な目安です。依頼先や指輪の状態によって異なります。
サイズ直しができない・難しい指輪は?

指輪のサイズ直しは多くの指輪で可能ですが、素材やデザイン、付いている宝石によっては断られたり、仕上がりに影響が出たりすることがあります。
ここでは、サイズ直しが難しい指輪の特徴と、断られた場合の対処法を解説します。
サイズ直しが難しい素材は?
サイズ直しが難しいのは、溶接しにくい素材や、熱で割れやすい素材です。
チタンやステンレス、タングステン、ジルコニウム、セラミックなどは、一般的なジュエリー工房の設備では溶接が難しく、多くのお店で対応が困難とされています。
貴金属の中でも、純度の高いプラチナ1000は柔らかく、溶接時に亀裂が入りやすいため、対応できるお店が限られます。ピンクゴールドは銅の割合が多く、熱を加えると割れやすい性質があります。
シルバーは加工自体は可能ですが、燻し(いぶし)加工の風合いが加工部分で失われることがあります。シルバーの性質については、こちらの記事を参考にしてみてください。
サイズ直しが難しいデザインは?
デザインの面でサイズ直しが難しいのは、切断や地金の追加をする場所がない指輪です。
代表的なのが全周に宝石が並んだフルエタニティリングで、加工すると石の間隔や石留めのバランスが崩れやすくなります。
ほかにも、全周に彫り模様やミル打ちがある指輪は、加工部分で模様が途切れる可能性があります。プラチナとゴールドを組み合わせたコンビリングは、金属ごとに融点が異なるため溶接に高い技術が必要です。
レールの間に宝石を留めるレール留めや、アームが極端に細いデザインも、加工によって石が緩んだり強度が落ちたりするおそれがあるため、事前の相談が欠かせません。
宝石付きの指輪で注意が必要なケースは?
宝石が付いた指輪は、サイズ直しで加える熱が宝石に影響しないかを確認する必要があります。エメラルドやオパール、真珠、タンザナイトなどは熱や急な温度変化に弱く、加工前に石を外すなどの配慮が欠かせません。
ルビーはダイヤモンドに次ぐ硬さをもつ宝石ですが、処理の種類によっては熱に弱くなります。
特に鉛ガラスを充填した含浸処理ルビーは、サイズ直しや修理の熱で充填物が変色したり溶け出したりして、外観が大きく損なわれることがあります。
お手持ちのルビーの処理が分からない場合は、宝石に詳しい専門店に相談しましょう。詳しくは、こちらの記事を参考にしてみてください。
サイズ直しを断られたときの対処法は?
購入店や他店でサイズ直しを断られた場合でも、すぐに諦める必要はありません。
お店によって設備や職人の技術、対応できる範囲が異なるため、レーザー溶接機などを備えた工房であれば対応できる場合があります。それでも加工が難しい場合は、次の方法を検討しましょう。
- ブランドのサイズ交換サービスを利用する
- 内側にパーツを付けて内径を調整する
- 宝石を生かして新しいデザインの指輪に作り替える
- ネックレスやペンダントにリメイクする
特に宝石付きの指輪は、石を生かしたリフォームで新しい形に生まれ変わらせることもできます。ルビーの指輪の作り替えについては、こちらの記事を参考にしてみてください。
指輪のサイズ直しで後悔しないための注意点

指輪のサイズ直しは身近な加工ですが、思い入れのある指輪だからこそ「こんなはずではなかった」という後悔は避けたいものです。
ここでは、依頼前に知っておきたい注意点を解説します。
内側の刻印は消えてしまう?
サイズ直しでは手のひら側のアームを切断するため、内側に入れた日付やイニシャルなどの刻印が切断位置にかかると、一部が消えたり薄くなったりする可能性があります。
また、仕上げの研磨によって刻印が浅くなることもあります。
刻印を残したい場合は、依頼時に必ず伝えましょう。刻印の位置を避けて切断できる場合もあり、消えてしまった場合は再刻印を依頼することもできます。
ただし、ブランド独自の刻印やロゴは、正規店以外では再現できないことがあります。結婚指輪や婚約指輪のように、刻印に特別な意味がある指輪ほど事前の確認が大切です。
つなぎ目や強度は大丈夫?何回まで直せる?
熟練の職人が加工すれば、サイズ直しのつなぎ目はほとんど目立たず、日常使いに問題のない強度で仕上がります。
ただし、切断と溶接を繰り返すと同じ部分に負担が蓄積し、アームも少しずつ薄くなっていきます。
そのため、サイズ直しは何度でもできるものではなく、一般的には2〜3回程度が目安とされています。
指のサイズは、むくみや季節、体調によっても一時的に変わるため、きつい・ゆるいと感じてもすぐに直さず、しばらく様子を見てから判断するのが安心です。
以前にサイズ直しをしたことがある指輪は、その履歴も依頼先に伝えましょう。
ブランドの保証が受けられなくなる可能性は?
ブランドの指輪を正規店以外でサイズ直しすると、その後はブランドの保証やアフターサービスを受けられなくなる可能性があります。
多くのブランドでは、他店で加工された製品を品質保証の対象外としているためです。
保証期間が残っている指輪や、今後もブランドのメンテナンスを受けたい指輪は、まず購入店やブランドに相談するのが基本です。
一方で、保証期間が過ぎている、購入店が遠方で通えないといった場合は、専門店に依頼するメリットが大きくなります。
保証書の役割については、こちらの記事も参考にしてみてください。
正しいサイズの測り方とタイミングは?
サイズ直しで失敗しないためには、直したいサイズを正確に把握することが大切です。指のサイズは1日の中でも変化し、朝や寒い時期は細く、夕方や暑い時期、飲酒後はむくんで太くなる傾向があります。
測るときは時間帯を変えて何度か確認し、指の関節を無理なく通り、着けた状態で回りすぎないサイズを選びましょう。
幅の広い指輪は同じ号数でもきつく感じやすいため、今の指輪に近い幅のリングゲージで測るのが理想です。
自分で測るのが不安な場合は、依頼先の店舗でリングゲージを使って測ってもらうと確実です。特に関節が太い方は、関節を通るかどうかも合わせて確認しましょう。
依頼前に確認したいチェックリスト
指輪のサイズ直しを依頼する前に、次のポイントを確認しておくと安心です。
- 見積もりの金額と内訳(加工費・地金代・追加作業)
- 仕上がりまでの納期
- 作業するのは自社工房か外部工房か
- 刻印やデザインへの影響
- 石留めの点検をしてもらえるか
- 新品仕上げなど、同時に依頼できる作業
サイズ直しで指輪を預けるタイミングは、爪の緩みや石のぐらつきを点検してもらう良い機会でもあります。
特に宝石付きの指輪は、サイズ直しと同時に石留めの状態も確認してもらいましょう。爪留めの仕組みや点検のポイントについては、こちらの記事を参考にしてみてください。
指輪のサイズ直しに関するよくある質問

指輪のサイズ直しは、結婚指輪や婚約指輪、譲り受けた指輪など、思い入れのある指輪ほど不安や疑問が多くなるものです。
ここでは、指輪のサイズ直しについてよく寄せられる質問をまとめ、分かりやすく解説します。
- 結婚指輪や婚約指輪のサイズ直しは縁起が悪い?
- どこで買ったか分からない指輪でもサイズ直しできる?
- 保証書がなくてもサイズ直しを依頼できる?
- 指輪のサイズ直しは自分でできる?
- 郵送でサイズ直しを依頼するときの注意点は?
- 指輪が抜けなくなったときはどうすればいい?
- 大きくするのと小さくするのはどちらが安い?
- シルバーの指輪もサイズ直しできる?
- サイズ直しで宝石が外れることはある?
- サイズ直しと一緒に頼めることはある?
- 形見の指輪もサイズ直しできる?
- 京都・東京以外に住んでいてもモリスに相談できる?
質問①:結婚指輪や婚約指輪のサイズ直しは縁起が悪い?
結婚指輪や婚約指輪のサイズ直しが縁起が悪いという考え方には、明確な根拠はありません。
「指輪を切ると縁が切れる」と気にされる方もいますが、サイズ直しは大切な指輪を今の指に合わせ、これからも身に着け続けるための前向きなお手入れです。
サイズが合わないまま着けていると、ゆるい場合は抜け落ちて紛失するおそれがあり、きつい場合は指を圧迫してしまいます。
気になる方は、結婚記念日などの節目に合わせて依頼したり、切らずに内側で調整する方法を相談したりするのもおすすめです。
質問②:どこで買ったか分からない指輪でもサイズ直しできる?
どこで買ったか分からない指輪でも、ジュエリー専門店や修理専門店であればサイズ直しを受け付けているお店が多くあります。
購入店の保証は使えませんが、素材とデザインに問題がなければ多くの場合は対応可能です。
購入先を知りたい場合は、指輪の内側を確認してみましょう。
「K18」「Pt900」といった素材の刻印の近くに、ブランド名やロゴが刻まれていることがあります。
刻印がなく素材が分からない指輪は、お店で素材を確認してから加工方法を判断します。モリスでも、購入先を問わずご相談を承っています。
質問③:保証書がなくてもサイズ直しを依頼できる?
保証書がなくても、ジュエリー専門店や修理専門店であれば、指輪のサイズ直しを依頼できるのが一般的です。
保証書が必要になるのは、主に購入店やブランドで無料保証やアフターサービスを受ける場合です。
ブランドによっては、保証書がなくても購入履歴や刻印のシリアル番号から確認できることがあるため、まずは問い合わせてみるとよいでしょう。
宝石付きの指輪であれば、鑑別書や保証書が残っていると宝石の種類や処理の有無を確認しやすくなり、より安全な加工方法を選ぶ手がかりになります。
質問④:指輪のサイズ直しは自分でできる?
指輪のサイズ直しを自分で行うことは、おすすめできません。
サイズ直しには切断や溶接、真円への成形、研磨といった工程があり、専用の工具や設備と熟練した技術が必要です。
自分で叩いて伸ばしたり、ペンチで曲げたりすると、指輪が変形したり、石留めが緩んで宝石が外れたりするおそれがあります。
一度傷めた指輪は、プロでも元通りに直せない場合があります。一時的に調整したいだけであれば、市販のリングアジャスターを使う方法にとどめ、本格的なサイズ直しは専門店に依頼しましょう。
質問⑤:郵送でサイズ直しを依頼するときの注意点は?
郵送でサイズ直しを依頼するときは、配送中の紛失や破損に備えて、補償付きの配送方法を選ぶことが大切です。
指輪の価格に見合った補償があるかを確認し、必要に応じてゆうパックのセキュリティサービスなどを利用しましょう。
また、希望のサイズを正確に伝えるために、今ぴったりの指輪を同封する、事前にお店でサイズを測っておくといった準備も必要です。
依頼前には、見積もりの流れや返送時の送料、キャンセル時の扱いを確認しておきましょう。実店舗をもつお店を選ぶと、トラブルの際も相談しやすく安心です。
質問⑥:指輪が抜けなくなったときはどうすればいい?
指輪が抜けなくなったときは、まず無理に引っ張らず、手を心臓より高く上げてむくみを落ち着かせましょう。
石けん水やハンドクリームで滑りをよくし、ゆっくり回しながら外すと抜けることがあります。
それでも外れない場合や、指が変色している、痛みが強いといった場合は、ためらわずに医療機関や消防署に相談してください。
切断した指輪も、多くの場合はジュエリー工房で溶接とサイズ直しを行い、元の形に修復できます。
切断してもらう際は、なるべく手のひら側のデザインのない部分を切ってもらうと、修復がきれいに仕上がりやすくなります。
質問⑦:大きくするのと小さくするのはどちらが安い?
一般的に、指輪のサイズは小さくするほうが安く済みます。小さくする場合は不要な部分を取り除いてつなぎ合わせるため、加工費が中心になるからです。
一方、大きくする場合は加工費に加えて、継ぎ足す金属の地金代がかかります。地金代は号数や指輪の幅、素材によって変わり、プラチナやゴールドは貴金属の相場によっても変動します。
一般的な値段は「サイズを小さくする加工は4,000円〜」「大きくする加工は6,000円〜」が目安です。どちらの場合も、宝石の有無やデザインによって料金は変わるため、事前に見積もりを確認しましょう。
質問⑧:シルバーの指輪もサイズ直しできる?
シルバーの指輪も、多くの場合はサイズ直しが可能です。ただし、シルバーは熱が伝わりやすく溶接に技術が必要なため、お店によっては受け付けていないこともあります。
また、シルバー特有の燻し加工やつや消し加工がされている指輪は、加工した部分の風合いが変わってしまう可能性があります。
シルバーは比較的手頃な価格の指輪が多いため、サイズ直しの料金と新しく買い替える場合の費用を比べて判断する方もいます。
思い入れのある指輪であれば、仕上がりへの影響を確認したうえで依頼しましょう。
質問⑨:サイズ直しで宝石が外れることはある?
サイズ直しによって指輪の形がわずかに変わると、石を留めている爪やアームに力がかかり、宝石が緩んだり外れやすくなったりすることがあります。
特に、サイズを大きく変えた場合や、アームに宝石が並んだデザインは注意が必要です。
そのため、信頼できるお店では、サイズ直しの前後に石留めの状態を点検し、必要に応じて爪の締め直しや留め直しを行います。
依頼時には、石留めの点検を含めてもらえるかを確認しましょう。受け取り後に石のぐらつきを感じた場合は、紛失を防ぐためにも早めに依頼先へ相談してください。
質問⑩:サイズ直しと一緒に頼めることはある?
サイズ直しと一緒に、新品仕上げや変形直し、石留めの点検、クリーニングを依頼できるお店が多くあります。
サイズ直しの工程では研磨を行うため、同時に全体を磨き直すと、細かい傷がなくなり新品に近い輝きを取り戻せます。
長くしまっていた指輪や、譲り受けた古い指輪は、爪の摩耗や石の汚れが進んでいることもあるため、まとめて点検してもらうと安心です。
別々に依頼するより手間も省けます。ご自宅でのお手入れ方法については、こちらの記事を参考にしてみてください。
質問⑪:形見の指輪もサイズ直しできる?
亡くなったご家族の形見の指輪も、素材やデザインに問題がなければサイズ直しが可能です。お母様やお祖母様の指輪を、今の指に合わせて日常的に身に着けたいというご相談は少なくありません。
形見の指輪は年数が経っているものが多く、アームのすり減りや爪の緩みが進んでいることがあります。
サイズ直しと合わせて状態を点検し、必要に応じて補強や石留め直しを行うと安心です。また、刻印を残したい、デザインを変えたくないといったご希望は、依頼時に必ず伝えましょう。
思い出を大切にした方法を一緒に考えてくれるお店を選ぶことが大切です。
質問⑫:京都・東京以外に住んでいてもモリスに相談できる?
京都・東京以外にお住まいの方も、まずはお問い合わせフォームやお電話でご相談ください。
指輪の素材やデザイン、ご希望のサイズを伺ったうえで、対応できる内容や進め方をご案内します。
モリスでは、京都三条本店の自社工房では職人歴35年以上の技術者が常駐しており、東京銀座店でも簡単なサイズ直しなら対応可能です。
旅行やお仕事で京都や銀座を訪れる機会に合わせてご来店いただくことも可能です。
大切な指輪だからこそ、直接状態を拝見しながらご相談いただくと、より安心して任せていただけます。
まとめ
指輪のサイズ直しは、購入店・ブランド、百貨店、ジュエリー専門店、郵送サービスなどで依頼できることが多いです。
保証期間内なら購入店、購入先が分からない指輪や宝石付きの大切な指輪は、職人が常駐する自社工房をもつ専門店に相談するのがおすすめです。
- 保証期間内の指輪は、まず購入店やブランドに相談する
- 工房併設の専門店は、購入先を問わず相談でき、納期も短くなりやすい
- 料金の目安は、小さくする場合で5,000〜10,000円程度、大きくする場合は地金代が加わる
- チタンやフルエタニティリングなど、素材やデザインによっては対応が難しい
- 刻印や強度、ブランド保証への影響を事前に確認する
- 宝石付きの指輪は、宝石の性質に詳しいお店に任せる
依頼先ごとの特徴を知り、ご自身の指輪の状態や使いたい時期に合ったお店を選んで、大切な指輪をこれからも長く身に着けていきましょう。
京都三条・東京銀座で指輪のサイズ直しをお考えの方は、ぜひモリスにご相談ください。
京都三条本店には職人歴35年以上の職人が常駐する自社工房を併設しており、銀座店でも簡単な指輪のサイズ直しが可能です。
他店でご購入の指輪や譲り受けた指輪、ルビー以外の宝石が付いた指輪のご相談も承っています。
お見積もりは事前に提示いたしますので、まずはお気軽にお問い合わせください。(ご相談はこちら)

