「50代・60代になってから指輪を重ね付けするのは、若作りに見えないかしら」と迷われる方は多いのではないでしょうか。
結論から言えば、指輪の重ね付けは、手元の変化が気になり始める50代・60代にこそ似合うおしゃれです。
ここでは、そもそも重ね付けとは何か、なぜ流行しているのかといった基本から、上品に見せるルールや手持ちの指輪を活かす組み合わせ例までを解説します。
しまい込んだ婚約指輪や細く感じる結婚指輪を、今の手元に似合う形で楽しみたい方は、ぜひ参考にしてください。
モリスは、天然無処理のミャンマー産ルビーを扱う専門店です。ミャンマー現地の鉱山に足を運び、原石の段階から品質を見極めてきました。
京都三条本、銀座店には自社工房があり、重ね付けの主役になるルビーの指輪選びから、手持ちの指輪を重ねやすい形に作り替えるリフォームまでご相談いただけます。
気になる方はこちらからお問い合わせください。
指輪の重ね付けとは?

指輪の重ね付けとは、1本の指に2本以上の指輪を重ねて着けるスタイルのことです。
まずは言葉の意味と、似た言葉である「複数付け」との違い、そして重ね付けの意外な歴史から確認しておきましょう。
指輪の重ね付けとは?(意味と基本の形)
指輪の重ね付けとは、同じ指に2本以上の指輪を重ねて着けるおしゃれのことで、英語では「スタッキング(stacking)」と呼ばれます。
代表的なのは、左手の薬指に結婚指輪と婚約指輪を重ねる着け方です。地金だけのシンプルな指輪に、ダイヤモンドが並んだエタニティリングを添えるなど、組み合わせ方は自由です。
1本では控えめな指輪も、重ねることで幅と立体感が生まれ、手元の印象がぐっと華やかになります。
特別な指輪を買い足さなくても、手持ちの指輪同士で始められる点も、重ね付けが広く楽しまれている理由のひとつです。
ダイヤモンドなどの宝石が、リングの周囲に途切れなく並んだ指輪のことです。
「永遠」を意味する名前から、結婚記念日の贈り物としても選ばれています。
「重ね付け」と「複数付け」の違いは?
重ね付けは1本の指に複数の指輪を重ねること、複数付けは人差し指と薬指など、別々の指に指輪を着けることを指します。
ただし実際には明確に使い分けられておらず、両手の指に指輪を散らすスタイル全体を「重ね付け」と呼ぶことも少なくありません。
この記事でも、同じ指に重ねる着け方を中心に、隣の指や両手に分けて着けるコーディネートまで含めて解説します。
50代・60代の方は、まず同じ指に2本を重ねる形から始めると、全体の本数が増えすぎず、落ち着いた印象にまとめやすいでしょう。慣れてきたら、反対の手に1本を加えるなど、少しずつ広げていくのがおすすめです。
重ね付けの起源は?(18世紀の「キーパーリング」)
指輪の重ね付けは最近生まれた流行ではなく、18世紀のヨーロッパにはすでに原型がありました。それが、大切な指輪が抜け落ちないように上から重ねた「キーパーリング(ガードリング)」です。
18世紀半ばにダイヤモンドの指輪を婚約の証として贈る習慣が広まると、その指輪を守るために、金やエナメル、宝石をあしらったキーパーリングが作られるようになりました。
19世紀には次第に装飾性が高まり、現在の結婚指輪へとつながったといわれています。
重ね付けは、もともと大切な指輪を守り、引き立てるための知恵でした。長い歴史を持つ、由緒ある着け方なのです。
50代・60代でも指輪の重ね付けはおかしくない?

結論から言えば、50代・60代の指輪の重ね付けはおかしくありません。
むしろ、手元の変化が気になり始める年代だからこそ、重ね付けの効果を実感しやすくなります。ここでは、その理由と、若作りに見えてしまう場合の注意点を解説します。
50代・60代にこそ重ね付けが似合う理由とは?
50代・60代に重ね付けが似合う最大の理由は、手元の変化と指輪のボリュームのバランスが取りやすくなるからです。
年齢とともに指の関節が目立ったり、指の太さが変わったりすると、若い頃に選んだ細い指輪1本では、手元が寂しく見えがちです。
そこで細い指輪を2本重ねると、合わせた幅が太くなり、指とのバランスが整います。宝石や地金の輝きが増えることで、光を受けて手元が明るく見える効果も期待できます。
新しく太い指輪を買わなくても、手持ちの指輪を重ねるだけで今の手に合うボリュームを作れる点は、大人世代ならではの利点です。
実際に重ね付けをしている50代・60代は多い?
年代別の公的な統計はありませんが、重ね付けを取り入れる大人世代は珍しくありません。
アラフィー世代向けの女性誌でも、編集部員がエタニティリングやゴールドの指輪を重ねた手元を紹介しており、重ね付けは大人のおしゃれとして受け入れられています。
「若作り」「痛い」と見られるのはどんなとき?
重ね付けが若作りに見えてしまうのは、指輪の本数やデザインが、年齢や手元に合っていないときです。
例えば、両手のすべての指に指輪を着けたり、細すぎる華奢な指輪ばかりを何本も重ねたりすると、落ち着きよりも慌ただしさが目立ちます。
また、メッキ加工の指輪は、色がはげたり光沢が失われたりすると、手元全体が安っぽく見える原因になります。
反対に、本数を絞り、地金や宝石の質にこだわった指輪を重ねれば、大人らしい品のある手元に仕上がります。
重ね付けで大切なのは、足し算よりも引き算の意識です。鏡の前で1本外してみて、物足りなさを感じないかを確かめる習慣をつけると、ちょうど良い本数がわかります。
指輪の重ね付けはなぜ流行っているのか?

指輪の重ね付けは、一時的なブームを経て、今では定番のスタイルとして定着しています。
ここでは、重ね付けが広まった背景と、2026年の最新の傾向、そしてブームで終わらない理由を見ていきましょう。
指輪の重ね付けが広まった3つの背景
重ね付けが広まった背景には、大きく3つの理由があります。
1つ目は、婚約指輪と結婚指輪を重ねて着けられる「セットリング」が、ブライダルの定番になったことです。
2つ目は、華奢な指輪やエタニティリングなど、重ねることを前提にしたデザインが増えたことです。
3つ目は、SNSの普及によって、手元のコーディネートを写真で共有する文化が広がったことです。
こうして重ね付けは特別なおしゃれではなく、誰でも気軽に取り入れられる着け方になりました。手持ちの指輪を組み合わせるだけで楽しめる手軽さも、幅広い世代に広まった理由といえるでしょう。
現在も指輪の重ね付けは流行っている?
現在も指輪の重ね付けは流行が続いています。ただし、その中身は少しずつ変化しています。
以前は細い指輪を何本も重ねる華奢なスタイルが人気でしたが、近年はボリュームのある地金の指輪や、ゴールドとプラチナなど異なる地金を組み合わせる着け方が注目されています。
海外のファッションメディアでも、2026年のジュエリートレンドとして、太めのリングや異素材ミックスを取り入れた重ね付けが紹介されています。
この「太め」と「ミックス」への変化は、指輪にボリュームが欲しくなる50代・60代にとって、流行と似合うものが重なりやすい追い風といえます。
重ね付けが一時的なブームで終わらない理由とは?
重ね付けは、流行というよりも定番のスタイルとして根付いています。その理由は、18世紀のキーパーリングに始まる長い歴史を持ち、指輪を守り、引き立てるという実用的な役割があるためです。
さらに、重ね付けには思い出を重ねるという意味も込められます。
婚約指輪に結婚指輪を重ね、結婚10周年のスイートテンでエタニティリングを加えるように、人生の節目ごとに指輪を重ねていく楽しみ方は、年齢を重ねるほど深みを増します。
形の流行が変わっても、指輪に込めた思いを重ねるという価値は変わりません。だからこそ重ね付けは、世代を問わず長く愛される着け方になっているのです。
50代・60代の手元が上品に見える重ね付けの基本ルール

重ね付けを上品に見せるためには、いくつかの基本ルールがあります。
本数、太さのバランス、主役の決め方、指輪のラインの4つを押さえておけば、手持ちの指輪でも失敗しにくくなります。
重ね付けは何本まで?(同じ指に2本・両手で3本が目安)
50代・60代の重ね付けは、同じ指に2本、両手を合わせて3本程度までにおさえるのが、上品に見える目安です。
指輪の本数が増えすぎると、手元に視線が集まりすぎて、落ち着いた大人の印象から離れてしまいます。
3本以上着けたい場合は、片手に集めるのではなく、左手の薬指に2本、右手の中指に1本というように、両手に分けると軽やかにまとまります。左右で本数をそろえないほうが、自然な抜け感が生まれます。
まずは左手薬指の結婚指輪に1本を重ねることから始め、慣れてきたら、その日の装いや出かける場面に合わせて、少しずつ本数を調整してみてください。
太い指輪と細い指輪でメリハリをつける
重ね付けを洗練された印象に見せるコツは、太さの異なる指輪を組み合わせることです。
同じ細さの指輪ばかりを重ねると単調になりやすく、関節や指の太さも強調されがちです。
例えば、幅4〜5mm程度の地金の指輪に、幅2mm前後の細いエタニティリングを添えると、太い部分と細い部分の対比が生まれ、手元が引き締まって見えます。
2本を重ねたときの合計の幅が5mm以上になる組み合わせを目安にすると、指とのバランスが整いやすくなります。細い指輪しか持っていない方は、少し幅のある1本を加えるだけで印象が大きく変わります。
主役の1本を決めてから組み合わせる
重ね付けで迷ったときは、まず主役となる1本を決め、その指輪を引き立てる脇役を選ぶ順番で考えるとまとまります。
主役に向いているのは、宝石が付いた指輪や幅のある指輪、婚約指輪など思い入れのある指輪です。脇役には、シンプルな地金の指輪や、小さなダイヤモンドが並んだエタニティリングが適しています。
主張の強い指輪同士を重ねると、互いの魅力を打ち消し合ってしまうため注意が必要です。
大切な婚約指輪や、ご家族から受け継いだ宝石の指輪を主役に据えれば、ご自身の歩みが表れた、世界にひとつの重ね付けが完成します。主役が決まれば、脇役の指輪も自然と選びやすくなります。
指輪のライン(ストレート・V字・ウェーブ)をそろえる
同じ指に重ねる場合は、指輪のラインの形をそろえることが大切です。
ストレートにはストレート、V字にはV字というように形を合わせると、指輪同士がぴったり沿い、1本の指輪のような一体感が生まれます。
形の違う指輪を重ねると、指輪の間に隙間ができやすくなります。ただし、V字やウェーブの指輪は、一粒石の婚約指輪の石座を避けるように重ねられるため、隙間を埋める脇役として便利です。
V字やウェーブのラインには、指を長くほっそり見せる効果もあるため、指の太さや関節が気になる方にも、特に取り入れやすいおすすめのデザインです。
ゴールドとプラチナは混ぜていい?(地金と色の組み合わせ方)

「ゴールドとプラチナを一緒に着けてもいいのか」は、重ね付けで特に多い疑問です。
ここでは、地金の色を混ぜるときのコツと、肌の色に合う地金の選び方、色石の指輪を重ねるときのルールを解説します。
ゴールドとプラチナを混ぜて重ね付けしてもいい?
ゴールドとプラチナを混ぜた重ね付けは、マナー違反ではなく、今では定番の組み合わせです。
温かみのあるゴールドと、すっきりとしたプラチナの白い輝きが互いを引き立て、こなれた印象の手元になります。
色を混ぜるときは、どちらかを主役にして割合に差をつけると、ちぐはぐに見えにくくなります。また、ゴールドとプラチナが組み合わさった「コンビリング」を間に挟むと、2色が自然につながります。
プラチナの結婚指輪にゴールドの指輪を重ねたい方も、ラインの形や太さのバランスを整えれば、違和感なくなじむでしょう。長年愛用してきた結婚指輪を外さずに、新しい色を楽しめるのも魅力です。
肌の色に合う地金はどう選ぶ?
地金の色に迷ったときは、ご自身の肌がきれいに見える色を基準に選ぶのがおすすめです。
一般的に、黄みのある肌にはイエローゴールドやピンクゴールド、青みのある肌にはプラチナやホワイトゴールドがなじみやすいといわれています。
年齢とともに手元のくすみが気になる方は、肌なじみの良い地金を選ぶと、手元が明るく見えやすくなります。
ただし、似合う色は好みや服装によっても変わるため、決まりごとと考える必要はありません。店頭で実際に手に着け、自然光の下で肌の色と合わせて確かめることが、失敗しない一番の方法です。手持ちの指輪を持参すると、重ねたときの色合いも確認できます。
色石の指輪を重ねるときのルールとは?
ルビーやサファイアなど色石の指輪を重ね付けする場合は、色の数を絞ることが、上品に見せるポイントです。
色の異なる宝石を何種類も重ねると、手元がにぎやかになりすぎて落ち着きが失われます。
おすすめは、色石の指輪を1本だけ主役にし、無色のダイヤモンドや地金の指輪を脇役に添える組み合わせです。無色の輝きは色石の色を邪魔せず、むしろ鮮やかさを引き立ててくれます。
2本以上の色石を重ねたい場合は、赤とピンクのように同系色でまとめると統一感が生まれます。ルビーとダイヤモンドの相性について知りたい方は、こちらの記事を参考にしてみてください。
手持ちの指輪を活かす重ね付けの組み合わせ例

重ね付けは、新しい指輪を買いそろえなくても、手持ちの指輪を組み合わせることから始められます。
ここでは、50代・60代の方が持っていることの多い指輪を使った、4つの組み合わせ例を紹介します。
結婚指輪とエタニティリングの重ね付け
細い結婚指輪に物足りなさを感じてきた方に、最も取り入れやすいのが、エタニティリングとの重ね付けです。
シンプルな結婚指輪の横にダイヤモンドの輝きが加わることで、手元が一気に華やかになります。
2本を重ねると幅広の1本のように見えるため、指の太さや関節ともバランスが取りやすくなります。エタニティリングはシンプルな形なので、ストレートの結婚指輪とも隙間なく重なりやすい点も魅力です。
結婚10周年のスイートテンや結婚25周年の銀婚式など、節目の記念にエタニティリングを贈り、結婚指輪に重ねるご夫婦も少なくありません。
婚約指輪と結婚指輪の重ね付け(順番は?)
婚約指輪と結婚指輪を重ねるときは、指の付け根側に結婚指輪、指先側に婚約指輪を着けるのが一般的です。
結婚指輪を心臓に近い側に置き、その上に婚約指輪を重ねて誓いを守るという意味が込められているといわれています。
ただし、決まったマナーがあるわけではないため、婚約指輪を付け根側にしたほうが安定する場合や、見た目が好みの場合は、逆にしても問題ありません。
長年しまい込んでいた婚約指輪も、結婚指輪と重ねれば普段使いしやすくなります。立て爪のように石が高い位置にある指輪は引っかかりやすいため、後述の注意点もあわせて確認しておきましょう。
細く感じる結婚指輪と幅のある地金の指輪の重ね付け
長年着けてきた結婚指輪が、今の手には細すぎると感じる方には、幅のある地金の指輪との重ね付けがおすすめです。
宝石を使わない地金の指輪は、家事や仕事の場面でも気兼ねなく着けられ、落ち着いた大人の手元に仕上がります。
表面につや消し加工や槌目(つちめ)模様が施された指輪を選ぶと、つやのある結婚指輪との質感の差が生まれ、シンプルながら奥行きのある組み合わせになります。
結婚指輪のサイズが合わなくなっている場合は、重ねる前にサイズ直しを検討しましょう。サイズ直しについて知りたい方は、こちらの記事を参考にしてみてください。
ルビーの指輪を主役にした重ね付け
手持ちのルビーの指輪がある方は、それを主役にした重ね付けで、手元に華やかさと血色感を添えられます。
深みのある赤は肌の色を明るく見せ、落ち着いた色合いの装いのアクセントにもなります。
組み合わせるなら、ダイヤモンドのエタニティリングや、シンプルな地金の指輪を脇役に選ぶと、ルビーの赤が際立ちます。ルビーはモース硬度9と、ダイヤモンドに次ぐ硬さを持つ宝石のため、日常的に重ね付けしやすい点も魅力です。
ルビーが60代の一生ものとして選ばれる理由について知りたい方は、こちらの記事を参考にしてみてください。
指輪の重ね付けで失敗しないための注意点

重ね付けは手軽に始められる一方で、サイズや指輪同士の傷、引っかかりなど、事前に知っておきたい注意点もあります。
大切な指輪を長く楽しむために、次の3つを確認しておきましょう。
重ね付けする指輪のサイズは同じでいい?
同じ指に重ねる場合でも、指輪のサイズが同じでよいとは限りません。
幅の広い指輪は指に触れる面積が大きく、同じ号数でもきつく感じやすいため、幅5mm以上の指輪は0.5〜1号ほど大きめを選ぶのが目安です。
また、年齢とともに関節が太くなると、関節を通るサイズに合わせた指輪が、付け根でゆるく回ってしまうことがあります。その場合は、ゆるい指輪の指先側に、ぴったりのサイズの細い指輪を重ねてストッパーにする方法が効果的です。
これは18世紀のキーパーリングと同じ考え方で、重ね付けが見た目だけでなく、実用面でも役立つ理由のひとつです。
指輪同士の傷を防ぐにはどうすればいい?
重ね付けをすると指輪同士がこすれ合い、表面に細かな傷がつきやすくなります。特に、ダイヤモンドやルビーなど硬い宝石が、隣の指輪の地金に当たると傷の原因になります。
傷を防ぐには、硬さの近い地金同士を重ねることや、宝石が隣の指輪に当たらない位置に着けることが大切です。
パールのように柔らかい宝石は傷つきやすいため、硬い宝石との重ね付けは避けたほうが安心です。
宝石ごとの硬さの違いについて知りたい方は、こちらの記事を参考にしてみてください。定期的なクリーニングで傷や汚れを確認することも、指輪を長持ちさせるポイントです。
立て爪や大粒の宝石は服に引っかかりやすい
石が高い位置にある立て爪の婚約指輪や、大粒の宝石の指輪は、重ね付けすると高さが増し、ニットやストッキングに引っかかりやすくなります。
引っかかりが続くと、爪がゆるんで宝石が外れる原因にもなるため注意が必要です。普段使いで重ねるなら、石の周りを地金で囲んで高さを抑えた「覆輪留め(ふくりんどめ)」などのデザインが向いています。
爪の状態は自分では気づきにくいため、長年着けている指輪は、重ね付けを始める前に一度専門店で点検してもらうと安心です。
宝石の留め方の種類について知りたい方は、こちらの記事を参考にしてみてください。
重ね付けに向かない指輪は「リフォーム」で活かせる

立て爪の婚約指輪や、デザインが今の好みに合わなくなった指輪は、そのままでは重ね付けしにくいことがあります。
そうした指輪も、中の宝石を活かしてリフォームすれば、重ね付けを楽しめる指輪に生まれ変わります。
重ね付けに向かない指輪の特徴とは?
重ね付けに向かない指輪には、次のような共通点があります。
- 石座が高く、隣の指輪と高さがそろわない
- アームの形が独特で、ほかの指輪と隙間ができる
- サイズが合わず、関節を通らない、または付け根で回る
- デザインの個性が強く、組み合わせる指輪を選ぶ
これらの特徴を持つ指輪は、重ねても着け心地が悪く、結局しまい込んでしまいがちです。
ただし、中の宝石まで使えなくなったわけではありません。宝石はそのままに、枠だけを今の手元に合う形へ作り替えれば、重ね付けにも普段使いにも向く指輪として、再び活躍させることができます。思い出の宝石を、次の世代へ受け継ぐきっかけにもなるでしょう。
重ね付け用にリフォームするという選択肢
リフォームとは、指輪から宝石を外し、新しい枠に留め直して別のデザインに作り替えることです。
例えば、立て爪の婚約指輪のダイヤモンドを、石の高さを抑えた枠に留め直せば、結婚指輪と重ねやすい指輪に生まれ変わります。受け継いだルビーの指輪を、手持ちの結婚指輪に沿うデザインへ作り替えることもできます。
費用はデザインや素材によって変わりますが、指輪のリフォームは10万円前後がひとつの目安です。多くの専門店では相談を無料で受け付けているため、まずは見積もりを取ってみるとよいでしょう。
リフォームの流れや費用、事例について知りたい方は、こちらの記事を参考にしてみてください。
ルビー専門店モリスで相談できること
モリスは、天然無処理のミャンマー産ルビーを専門に扱う宝石店です。2006年からミャンマー現地の鉱山に足を運び、原石の段階から品質を見極めてきました。
京都三条本店には自社工房があり、職人が1点ずつリフォームに対応しています。
お持ちの指輪をお預かりする際は、お客様の目の前でルーペを使って宝石の状態を確認し、記録してから作業に入るため、大切な宝石が入れ替わる心配もありません。
重ね付けの組み合わせ選びから、手持ちの指輪のリフォーム、主役となるルビーの指輪選びまで、銀座店・京都三条本店でご相談いただけます。
50代・60代の指輪の重ね付けに関するよくある質問

指輪の重ね付けは自由に楽しめる反面、「ダサく見えないか」「違うブランドの指輪を重ねてもいいのか」など、細かな疑問も多いものです。
ここでは、50代・60代の方から寄せられやすい質問をまとめ、わかりやすく解説します。
- 指輪の重ね付けはダサい?
- 指輪の重ね付けにはどんな意味がある?
- 右手と左手、どちらに重ね付けするのがいい?
- 違うブランドの指輪を重ね付けしても大丈夫?
- 重ね付けすると指輪の間に隙間ができるのはなぜ?
- 仕事や冠婚葬祭のときも重ね付けしていい?
- パールの指輪も重ね付けできる?
- 重ね付け用の指輪はプチプラでもいい?
- 指のサイズが変わって指輪が入らないときは?
- 還暦や結婚記念日に重ね付け用の指輪を贈るのはあり?
- 重ね付けに合う指輪はどこで選べばいい?
質問①:指輪の重ね付けはダサい?
重ね付けそのものは、ダサいものではありません。ダサく見えてしまう原因は、本数の多さや、デザインと色のまとまりのなさにあります。反対に、ルールを押さえれば、手元を洗練させる効果的な方法になります。
同じ指に2本までを目安にし、主役の1本を決めて、ラインや地金の色に統一感を持たせれば、洗練された手元に仕上がります。
特に50代・60代は、細い指輪ばかりを重ねるより、太さに差をつけて重ねたほうが、指とのバランスが取りやすく上品に見えます。迷ったときは、本数を1本減らしてみることが、洗練された印象への近道です。
質問②:指輪の重ね付けにはどんな意味がある?
重ね付けそのものに決まった意味はありませんが、指輪を着ける指には、それぞれ意味があるといわれています。
例えば、左手の薬指は愛や絆、右手の人差し指は行動力や自信を象徴するとされています。ただし、これらは言い伝えに近いものなので、意味にとらわれすぎず、着けたい指に自由に着けて問題ありません。
婚約指輪、結婚指輪、記念日のエタニティリングを同じ指に重ねれば、夫婦で歩んできた時間そのものを表すことにもなります。ルビーの指輪に込められた意味について知りたい方は、こちらの記事を参考にしてみてください。
質問③:右手と左手、どちらに重ね付けするのがいい?
結婚指輪を着けている方は、左手の薬指で重ね付けを始めるのが自然です。すでにある結婚指輪を土台にできるため、1本を足すだけで重ね付けが完成し、新たに指輪を増やしすぎる心配もありません。
右手は、結婚指輪とは別に、ファッションリングを自由に楽しめる手です。右手の中指や人差し指に幅のある指輪を1本着けると、左手の重ね付けとのバランスが整い、手元全体にまとまりが生まれます。左右で異なる指に着けると、より自然な抜け感を演出できます。
小指に着けるピンキーリングを加えたい方は、こちらの記事を参考にしてみてください。
質問④:違うブランドの指輪を重ね付けしても大丈夫?
違うブランドの指輪同士を重ねても、まったく問題ありません。結婚指輪と婚約指輪を別々のブランドで選び、重ねて着けている方も多くいます。むしろ異なるブランドを組み合わせることで、個性のある手元に仕上がります。
ただし、ブランドによって指輪の幅や厚み、ラインの形が異なるため、重ねたときに隙間ができたり、高さがそろわなかったりすることがあります。
購入前に手持ちの指輪を持参し、実際に重ねて試着すると、相性を確かめられて安心です。ブランドよりも、ラインの形と幅のバランスが合っているかを基準に選ぶと、統一感のある重ね付けになります。
質問⑤:重ね付けすると指輪の間に隙間ができるのはなぜ?
隙間ができる主な原因は、重ねる指輪同士のラインの形が合っていないことです。
一粒石の婚約指輪は、宝石を支える石座が下に張り出していることが多く、ストレートの結婚指輪と重ねると、石座の部分で隙間が生まれます。隙間をなくしたい場合は、石座を避けるように曲線を描いた、V字やウェーブの指輪を合わせるのが最も効果的です。
手持ちの指輪同士でどうしても隙間が気になるときは、枠を作り替えるリフォームで、2本がぴったり沿う形に整えることもできます。わずかな隙間であれば、あえて空間を生かして抜け感として楽しむ方法もあります。
質問⑥:仕事や冠婚葬祭のときも重ね付けしていい?
職場では、地金のシンプルな指輪やエタニティリングを重ねる程度であれば、控えめで好印象を保てます。手を使う作業が多い場合は、引っかかりにくい低いデザインを選ぶと安心です。来客対応が多い職場では、宝石の輝きを控えめにすると落ち着いた印象になります。
結婚式などのお祝いの席では、華やかな重ね付けを楽しんで問題ありません。一方、お葬式などの弔事では、結婚指輪以外は外すのが基本です。
場面に応じて本数やデザインを調整できることも、重ね付けの便利な点です。迷ったときは、その場にいる方の服装や雰囲気に合わせて、控えめな方を選ぶと安心です。
質問⑦:パールの指輪も重ね付けできる?
パールの指輪も重ね付けできますが、組み合わせには注意が必要です。やわらかな光沢は手元を上品に見せてくれる一方で、傷にはとても弱い宝石だからです。
パールはモース硬度2.5〜4.5と柔らかく、ダイヤモンドや地金とこすれると、表面に傷がつきやすい性質を持っています。
重ねる場合は、パールの指輪を主役にし、隣には表面がなめらかな地金の指輪を合わせるなど、パールに硬いものが当たらない組み合わせを選びましょう。
パールの性質やお手入れについて知りたい方は、こちらの記事を参考にしてみてください。
質問⑧:重ね付け用の指輪はプチプラでもいい?
試しに重ね付けを始めてみたい場合は、手頃な価格の指輪から取り入れるのもひとつの方法です。どのような太さや色が自分に合うのかを確かめる目的なら、十分に役立ちます。
ただし、メッキ加工の指輪は、使ううちに色がはげて下地の金属が見えることがあります。また、硬い宝石が付いた指輪と重ねると、メッキの表面に傷がつきやすくなります。
毎日着ける指輪や、婚約指輪など大切な指輪と重ねるなら、K18やプラチナなど変色しにくい地金を選んだほうが、長く美しい状態を保てます。質の良い地金は、手元に落ち着いた品格も添えてくれます。
質問⑨:指のサイズが変わって指輪が入らないときは?
年齢とともに指のサイズが変わり、昔の指輪が入らなくなることは珍しくありません。入らないからといって、しまい込んだままにする必要はありません。
多くの指輪はサイズ直しで対応できますが、エタニティリングのように全周に宝石が並んだデザインは、サイズ直しが難しい場合があります。
その場合でも、宝石を外して新しい枠に作り替えるリフォームで、今の指に合う指輪に生まれ変わらせることができます。
まずは専門店で、手持ちの指輪がどの方法で対応できるかを相談してみましょう。関節だけが太くなった場合は、ストッパーとなる指輪を重ねる方法もあります。
質問⑩:還暦や結婚記念日に重ね付け用の指輪を贈るのはあり?
還暦や結婚記念日は、重ね付け用の指輪を贈るのにふさわしい節目です。結婚10周年のスイートテンでエタニティリングを贈る習慣は広く知られており、結婚指輪に重ねて楽しむ方も多くいます。
還暦には赤いものを贈る習慣があるため、ルビーをあしらった指輪を選ぶのもおすすめです。結婚指輪に重ねれば、毎日目にする手元で節目の記憶を感じられます。また、結婚40周年はルビー婚式とも呼ばれ、ルビーの指輪を贈る節目として知られています。
還暦にルビーを贈る意味や選び方について知りたい方は、こちらの記事を参考にしてみてください。
質問⑪:重ね付けに合う指輪はどこで選べばいい?
重ね付けに合う指輪は、手持ちの指輪を持参して、実際に重ねて試着できる店舗で選ぶのがおすすめです。写真や画面上では、幅や高さ、地金の色合いの相性まではわかりません。重ねたときの着け心地も、実際に試してはじめて確かめられます。
モリスの銀座店と京都三条本店では、お持ちの指輪との組み合わせを確かめながら、主役となるルビーの指輪選びや、重ね付けに向けたリフォームのご相談を承っています。
ご来店の予約は、公式サイトから24時間受け付けています。お手持ちの指輪を持参いただければ、その場で重ね付けの相性を一緒に確かめることができます。
まとめ
指輪の重ね付けは、1本の指に複数の指輪を重ねるおしゃれで、18世紀のキーパーリングにまでさかのぼる歴史を持っています。
手元の変化が気になり始める50代・60代にとっては、若作りではなく、今の手に似合うボリュームを作るための、理にかなった方法です。
- 本数は同じ指に2本、両手で3本程度までが目安
- 太さに差をつけ、主役の1本を決めて組み合わせる
- ゴールドとプラチナのミックスも、割合に差をつければ上品にまとまる
- 重ねにくい指輪は、リフォームで重ね付け用に作り替えられる
しまい込んでいる婚約指輪や、細く感じるようになった結婚指輪も、組み合わせ方ひとつで、今の手元を彩る存在に変わります。
まずは手持ちの指輪を並べて、主役になる1本を探すところから始めてみてください。
モリスは、天然無処理のミャンマー産ルビーを専門に扱う宝石店です。ミャンマー現地の鉱山に通い、加熱実験で蓄積したデータをもとに、ルビーの品質を見極めています。
モリスはサザビーズのオークションへ出品、落札された実績もあります。
重ね付けの主役になるルビーの指輪選びや、お手持ちの指輪のリフォームについて、銀座店・京都三条本店でお気軽にご相談ください。(ご相談はこちら)



